山本太郎は、つい4日前まで学校の休校を唱えて、というか軽薄につぶやいて、「信者」たちの絶賛を浴びていたのだった。
さっさと休校やー
— 山本太郎 住まいは権利! (@yamamototaro0) 2020年2月25日
拡大防ぐためにー https://t.co/IxfgatSPnj
臨時休校要請 NPO「賃金の補償 誰がしてくれるのか」 #nhk_news https://t.co/e9wqimsmeC
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年2月27日
以下、NHKニュースから引用する。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍総理大臣が来月2日から全国すべての小学校・中学校、それに高校などについて、春休みに入るまで臨時休校とするよう要請する考えを示したことについて、シングルマザーを支援しているNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子理事長は「子どもを学校に通わせながら働いている人にとって、休校の措置は『働くな』と言っているようなもので、みんな真っ青になっていると思う」と話しています。
そのうえで「ひとり親の場合、そもそも有給などの制度が整った企業で正社員として働いているお母さんは非常に少ない。仕事を休むことになったら生活が立ちゆかなくなる人もいるので、賃金の補償を誰がしてくれるのか。子どもの預け先が見つからないとなると、ほとんどの家庭ではただでさえ厳しい家計に働けない分がダイレクトに影響してしまいます。また子どもを1人で自宅に置くことになった場合、安全に過ごすことができる状況をこの短時間で準備することができるとは思えない」と話しています。
(NHKニュース 2020年2月27日 21時04分)
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012304991000.html
上記赤石氏の訴えのうち、賃金の補償については山本が従来主張してきた経済政策が答えになるが、少なくとも引用文中赤字ボールドにした部分に対しては、数日前に
さっさと休校やー
と言い放ったばかりの山本には、対処の方法を説明する責任があるはずだ。
だが、山本はそれさえしない。しれっとNHKのニュースをリツイートするだけだ。
なんと無責任な政治家だろうか。
激しい怒りと、心の底からの軽蔑の念を感じないわけにはいかない。そう、安倍晋三に対するのと同様の。
私はこれまで、この政治家はどんなに批判されるべきところがたくさんあっても、彼の情熱だけは本物だと思っていた。しかし、その最後の信頼までもがぷっつり音を立てて切れてしまった。あの情熱もまた、俳優の演技に過ぎなかったのだ。
やはり「信者」たちの「忖度」に支えられた政治家はダメだ。忖度は、忖度された側の人間を腐らせてしまう。数年前には小沢一郎がその良い見本だった。