kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍晋三が小泉進次郎を抜擢して「安倍(岸)王朝」と「小泉王朝」の「両統迭立」か(呆)

 2日更新を休んでいる間に内閣改造があった。しかしその直前に台風15号の来襲があり、関東地方を直撃したこの台風で特に大きな被害を出した千葉県のニュースが、それにもかかわらず延期もされなかった内閣改造のニュース、特にその「目玉」とやらとして宣伝されている、小泉進次郎なる劣悪な世襲「政治家」ばかりが垂れ流されるのには心底うんざりさせられる。

 何度も書く通り、私は小泉進次郎が大嫌いだが、現在この世襲政治家に対して抱いているのと同じ非常に強い反感を、2002〜04年頃にもある世襲政治家に対して抱いていたことを思い出した。

 安倍晋三である。

 安倍晋三小泉純一郎はしきりに取り立てていた。小泉内閣官房副長官になっていた安倍は、2002年に北朝鮮に対する強硬姿勢で売り出したが、小泉はその安倍を自民党幹事長に抜擢し、2003年の衆院選と2004年の参院選に勝ちに行ったが連敗した。その時にはざまあみろと思ったが、安倍が幹事長を更迭されたあとの2005年の「郵政総選挙」に大勝した小泉は、それでも国政選挙に連敗した時の幹事長だった安倍を事実上の後継者として扱った。2006年の自民党総裁選では、そんな小泉に後押しされた安倍の引き立て役になるのは御免とばかりに福田康夫が立候補せずに降り、翌年第1次内閣で安倍が自滅したあとの後継者になったが、その福田康夫のような骨のある人間は、今の自民党にはいない。福田も安倍と同様に1年で政権を投げ出し、麻生太郎を経て誕生して3年あまり続いた民主党政権も自滅したあと、安倍はカムバックして今度は強力な独裁者になった。安倍は日の沈む国に君臨する暗君さながらであって、戦後最悪の政治しかできないのに歴代最長を記録するという悪夢のような「崩壊の時代」が今に至るまで続いている。そして安倍は、かつて小泉純一郎が自身を抜擢したのと同じように、小泉進次郎環境大臣に抜擢した。おそらくこの改造人事が「功を奏して」安倍内閣の支持率はまた上昇するのだろう。

 『広島瀬戸内新聞ニュース』はこの流れを「両統迭立(りょうとうてつりつ)」だと言っている。

 

hiroseto.exblog.jp

 

皇室の中の二つの系統の家が、交互に天皇をだすことを「両統迭立」という。鎌倉時代に行われたのが有名で、南北朝時代につながる。
 
いまは、「自民党皇室」が、「小泉天皇」と「安倍天皇」を交互にだして延命をはかろうとしている。
 
かたや、新自由主義グローバリストの本流・小泉純一郎天皇」~進次郎「皇太子」。
かたや、「ケインズ主義の仮面を被った腐敗の帝王」安倍晋三天皇」。
 
どちらも、やっていることは「新自由主義グローバリスト」である。
 
自民党天皇制」を打倒しないと、腐敗~グローバリスト~腐敗の無限ループがつづく。
 

 

  まあ安倍晋三・昭恵夫妻には子どもはいないが、確かにこれまでの流れは「政権交代より王朝交替」の感がある。日本とは、なんとおそるべき後進国なのかと慨嘆する今日この頃。

「柴山文科大臣 Twitterで高校生の政治話に疑問呈し非難殺到」(女性自身)

 コメント欄で下記の文部大臣・柴山昌彦の発言が言及されている。

 

jisin.jp

 

柴山文科大臣 Twitterで高校生の政治話に疑問呈し非難殺到

記事投稿日:2019/09/08 23:16 最終更新日:2019/09/08 23:19
 

自民党柴山昌彦文部科学大臣(53)が9月8日、高校生の「昼食の時間に政治の話をする」などのツイートに「こうした行為は適切でしょうか?」と返信。ネットで非難の声が上がっている。

 

6日、《大学入試英語成績提供システムの運営に関する協定書については、以前記者会見で締結済みの主体を発表しましたが、この度、英検が正式に加わりました》とTwitterに投稿した柴山大臣。その投稿に、ある教員から英検への不満が寄せられた。

 

教員に高校生は呼応し、そのことから2人のやりとりが始まった。そして教員は「政策を進めている」現政権に投票しないよう周囲にも呼びかけて欲しいと投稿。すると高校生は《私の通う高校では前回の参院選の際も昼食の時間に政治の話をしていたりしていたのできちんと自分で考えて投票してくれると信じています》《もちろん今の政権の問題はたくさん話しました》とつづった。すると柴山大臣は高校生の同ツイートを引用し、こう返信した。

 

《こうした行為は適切でしょうか?》

 

高校生は《昼食の時間に政治の話》をし、そうして周囲と話をすることで《考えて投票してくれる》と信じている。また《今の政権の問題》についても話しており、政治の関心が強いようだ。

 

しかし教育の振興に携わる立場である柴山大臣は、何故かそうした高校生の行動を“適切かどうか”に疑問を抱いている。Twitterでは非難の声が上がっている。

 

《そのように話の出来る環境を醸成する素晴らしい高校だと思いますし、すごくえらい高校生だと思います てかそういう芽を摘んでどんな日本人を育てたいんですか?》

 

《何が不適切なんでしょうか。素晴らしいじゃないですか。まさか、自党に批判的な「政治の話」は許さないとでも?文科大臣としての資質が問われますよ》

 

《18歳で選挙権が与えられた意義を具現化してるじゃん》

 

柴山大臣はその後に《ちなみにこういう文脈ですから》とつづり、教員が現政権に投票しないよう高校生に呼びかけた前述のツイートを取り上げた。しかし、こんな声が上がっている。

 

《文脈は理解しました。いろいろな情報を元に高校生が判断した上で自身の考えを持つことは悪いことではないと思います》

 

《今回の文脈では、自民党に投票しないことを薦めているだけであって、もし自民党に賛成している人がいれば無視するんじゃ無いんですか?》

 

ツイッターで呼びかけただけ。するかしないかは本人が判断。何が問題?》

 

柴山大臣は8月、自身について《大半が批判なのに》といった声が上がった際に《サイレントマジョリティは賛成です》と反論していた。

 

また同月に応援演説をしたところ、ある大学生が入試改革への反対を訴えた。その結果として警察官が取り囲んで遠ざける騒ぎとなったが、Twitterで大学生の反対の声について《わめき散らす声》と表現して非難の声が上がっていた。

 

(『女性自身』より)

 

 「はてなブックマーク」のコメントより。

 

柴山文科大臣 Twitterで高校生の政治話に疑問呈し非難殺到 | 女性自身

この話題を真っ先(?)に扱ったのが女性自身とは

2019/09/09 14:04

b.hatena.ne.jp

 

柴山文科大臣 Twitterで高校生の政治話に疑問呈し非難殺到 | 女性自身

Buzzfeedでなく女性自身が真っ先に取り上げた意外性。読者層が変わってきてるのか?

2019/09/09 23:23

b.hatena.ne.jp

 

 文科相・柴山の発言はいうまでもなく「権力を批判する言説の絶え果てた『崩壊の時代』」にあぐらをかいたとんでもないものだ。強く批判されなければならない。

 ところで、『女性自身』のサイトに政権批判の記事が載ることは決して珍しくない。この雑誌は光文社が発行しているが、光文社は堕落の極みにある小学館や、その影に隠れて得をしているけれども実は堕落ぶりでは小学館に決してひけをとらない講談社と比較して、両社ほどの規模がないために政権からの圧力を強く受けないせいか、まだ「権力を批判する言説」が残っている感がある。「崩壊の時代」から良い意味で「取り残されている」といえようか。

 この日記にいただいたコメントで知ったが、新聞社では毎日のサイトが遅れて取り上げた。このサイトの記事は有料ばかりだし、無料部分のコピペも制限しているようなので、下記にリンクのみ張る。

 

https://mainichi.jp/articles/20190910/k00/00m/010/002000c

 

 せっかく取り上げたのに批判するのも何だが、私は毎日新聞などは「崩壊の時代」の毒に侵され切ったメディアの典型例だと考えている。現在はかなり「嫌韓」に毒されているし、その萌芽は2014年の「慰安婦記事」で訂正と謝罪を行った朝日新聞社のバッシングに加わった頃にははっきり見られた。

 しかし、新聞社のサイトではどうやら一番最初にこの件を取り上げたのが毎日であるらしいところに、この国の言論界全体が「権力を批判する言説の絶え果てた『崩壊の時代』」に迎合していることが示されている。

 もう本当に、どうしようもない。

大学の理系論文数20年間伸びず(共同通信)

 大学に競争原理を導入した結果、こうなった。

 

https://this.kiji.is/543043116411749473

 

大学の理系論文数20年間伸びず

競争原理導入、奏功せず

 

 日本の大学の理系論文数が、政府による研究予算の抑制や競争原理拡大と軌を一にして2000年ごろから伸びが止まり、20年近く頭打ちの状態になっていることが7日、分かった。世界では米国や中国の論文数が飛躍的に伸びており、質の高い論文数を示す国別世界ランキングで日本は00年の4位から16年は11位に低下。研究活性化策として導入した競争原理の拡大が奏功しなかった形で、政策に疑問の声も出ている。

 共同通信が文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の論文数に関するデータや総務省の科学技術研究調査を基に比較した。

 

(共同通信より)

 

 大学に市場原理だの競争原理だのを導入する動きは、記事にある通り「2000年頃」、つまり新自由主義政権として悪名高い小泉純一郎政権が発足する少し前くらいから活発化した*1。「大学発ベンチャー」がもてはやされたのもこの頃だったな。

 この結果こうなった。まあこうなることは見えていたが、やはりこうなった。

 これは新自由主義イデオロギーの完全敗北を意味するが、そのような総括はされないであろうなあ。何しろこのイデオロギーは今なお日本の官僚機構を支配しているし、安倍晋三とその政権が丸ごと乗っかっているからな。

 

*1:時流に敏感なコイズミがそのトレンドに悪乗りしただけともいえる。流れはその前から確かに存在した。

首相の解散権を制限するイギリスと、首相が好きな時に問答無用に解散できる日本

 内閣改造で極右の河野太郎防衛大臣への横滑りだの、同じく極右にして「八紘一宇」発言で悪名高い三原順子が初入閣するかもという話など、安倍晋三のやりたい放題はどこまで、そしていつまで続くのかとうんざりさせられる。

 イギリスのジョンソンも、トランプか安倍かと思わせるとんでもない首相だが、しかしイギリスの議会はジョンソンの解散を許さなかった。下記は少し古いが先週発信されたツイート。

 

 

 日本では解散権の制限など議論にもならない。逆に、7月の参院選で躍進した政党の党首が「総理大臣に解散総選挙を要求しない野党第一党の党首には『本気度』が足りない」などと発言し、それに反安倍・反自公側の人たちが拍手喝采しているありさまだからどうしようもない。

 どう考えてもイギリスよりも日本の報が病根はずっと深い。

 

 まあ参院選で躍進した政党の党首には、対韓政策が安倍政権と同じと平然と抜かす野党第一党の党首よりは少しは骨があることは私も認めるが、在日の方に下記ツイートで批判されている通り、時折地金が出るのも事実だ。

 

 

  枝野幸男ほど露骨ではないにせよ、結局韓国を「町内にいる苦手な人」扱いし、自衛隊員の戦死をまず心配する山本太郎の心性も「現政権と変わらない」。これが権力を批判する言説の絶え果てた「崩壊の時代」のまっただ中、2019年の日本だ。そういやこれらの野党は、片方は党名に元号を冠し、他方は参院選で「元号デモクラシー」を標榜してたな。

幸福実現党の「霊(妄)言」が周庭を怒らせた

 香港の周庭は日本のあらゆる政治勢力に利用されようとしている観がある。

 

 たとえばTBSはよく彼女を「民主の女神」などと持ち上げるが、香港の民主化運動家たちはそのような個人崇拝につながる言い方をするなと強く反発している。しかしTBSには馬耳東風だ。私がこの言い方から連想するのは、日本の「リベラル」にありがちな個人崇拝であって、ひところの小沢一郎(や鳩山由紀夫植草一秀w)や一昨年の枝野幸男、それに最近の山本太郎らが個人崇拝の対象になってきた。いや、それどころか「リベラル」には小池百合子に「ワクワク」したという恥ずかしい過去(といってもつい3年前の話)もあったっけ。

 あとは、彼女らが中国に反発しているため、「敵の敵=味方」の論法ですり寄るネトウヨを含めた極右勢力がある。幸福実現党がその典型例だが、その幸福実現党の「霊言」の手口が周庭を怒らせた。mousou

 

 

 このツイートを受けて、幸福実現党党首の釈量子が醜い言い訳のツイートを発した。

 

 

 「誤解に基づくこととはいえ」などという言い草が何ともあさましい。

 

 この騒動に対する批評。

 

 

 同様のことが過去にもあったことは知っているし、この日記にも取り上げた。

 

 しかし、「左」の側にも周庭ら香港の民主化運動家たちに対するろくでもない言説を垂れ流している連中がいることをここで指摘しておかなければならない。

 それは、彼らが「アメリカの手先」であると言わんばかりの言い方で、暗に習近平の中国を弁護ないし擁護する連中だ。その実例は私も見たことがある。

 日本の新左翼系には一定の「毛沢東信者」がいるようだし、何でもかんでも「従米」で片付けたがる性癖を右翼の孫崎享につけ込まれた「小沢信者」系の連中などにも、あるいは香港の民主化運動家たちを批判したがる性癖があるかもしれない。今は周庭が日本でも人気だから彼らは口をつぐんでいるが。

 だが彼らのあり方は、何でもかんでも「嫌韓嫌中」のネトウヨを含む極右とまるっきり同じであるようにしか、私には見えない。

香港の民衆に対する敵意をむき出しにする「普通の中国人」と韓国ヘイトを会話の枕詞にする「普通のニッポンジン」がクリソツな件

 職場の休み時間などに交わされる会話にも「韓国叩き」が目立って増えてきた今日この頃。まるで枕詞みたいに韓国の悪口が出てくる。最近になってようやく「嫌韓」の空気を批判するようになったテレビ朝日の玉川徹も、少し前には「韓国叩き」のコメントを発していた。「ヘイト川柳」を平然と紙面に載せる毎日新聞のような恥知らずな真似はやらない朝日新聞も、ひところは前ソウル支局長(現編集委員)の牧野愛博が書きまくる韓国叩きの記事を載せていたが、その報道を自己批判することはない。「似非紳士」の面目躍如だ。朝日が間違えれば日本のメディアは総崩れして日本国民全体が狂うという歴史は戦前にもあった。今の日本も同じ誤りを犯している。

 澤藤統一郎弁護士は先月下旬に1939年に起きたノモンハン事件(戦争)の戦場跡を訪ねたそうだが、その中国の旅の道中で同弁護士が接したのは、香港デモの悪口を平然と口にする中国人だったそうだ。

 

澤藤統一郎の憲法日記 » 大草原のノモンハンと、ピリピリ感中国のご報告。(2019年8月30日)より

 

一昨日(8月28日)、ノモンハンへの旅から帰日した。充実した6泊7日。まだ、気持は草原の風に吹かれたままである。日常生活の感覚が戻ってこない。

(中略)

戦跡を訪ねての充実した旅だったが、今の中国についてのいくつか印象に残ったことを書き留めておきたい。(中略)驚いたのは、香港の民衆に対する平均的中国人の敵対的感情である。官製メデイアが、香港の民衆を「暴徒」と言っていることには驚かないが、私が会話の機会を得た狭い情報からの推測ではあるが、中国人の大方が同じ論調なのだ。

私が、日本語の達者なある中国人に、逃亡犯条例に対する香港の人びとの嫌悪感を話題にしたところ、「香港は国ではありませんよ。飽くまで中国の一部でしかない」「国法に従うべきが当然」と強い口調で主張された。「香港が国であろうとなかろうと、住民の意思を尊重すべきが民主主義の基本ではありませんか」とやんわり言うと、「ホントにいつまであんなことをやっているのか。早く解決してもらいたい」と、香港の人びとの心情への思いやりも、連帯感もおよそない。なるほど、これが今の中国なのだ。

もう一つ、空港の出入りに際してのセキュリティチェックの厳格さにも驚き不愉快でもあった。10月1日が70年目の国慶節で、大軍事パレードが予定されていることもあるのだというが、国際線以上に国内線のチェックが厳しい。以前にはないピリピリした空気。これも、今の中国なのだ。
(2019年8月30日)

 

出典:http://article9.jp/wordpress/?p=13259

 

 中国は2004年に一度だけ仕事で行ったことがあるだけだが、当時の広州空港のセキュリティチェックは、台湾ほど極端に鷹揚ではなかったものの、さほど厳格な印象は受けなかった。当時と今とでは全然違うのかも知れない。

 そして、香港の民衆への敵意をむき出しにする中国人の言葉は、まるで韓国に対するの「普通のニッポンジン」の言葉みたいだ。

 習近平の中国と、安倍晋三の日本。指導者が似たような劣悪な独裁者なら、両国の「国民感情」とやらも似たようなものだ。呆れるほかない。

 もちろん日本の「リベラル」メディアも、前回書いた通り立憲民主党枝野幸男)や山本元号党(山本太郎)も同罪だ。それを批判できない支持者たちの不甲斐なさには言葉もない。