kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

気候変動が実生活に与える影響を体感する時代になってしまった

 もう一つ平河エリ氏のツイートより。

 

 

 その東京も、確かに他の自治体よりは大規模水害が起こる可能性は低いかもしれないけど、城東ゼロメートル地帯の住民にとっては気候変動は決して他人事じゃないですよ。現に一昨年(2019年)の台風19号で荒川(放水路)が持ちこたえたのは、埼玉県に設けられた「彩湖(さいこ)」という遊水池のおかげだったという話がありました。でもさらに気候変動が激しくなれば、いつか荒川放水路から溢水する事態が起きないとも限りません。

 平河氏のレス元のツイートにある「豊かな国の都市に住む人の発想だなあ」という言葉には、強い反感しか持ちません。正常性バイアスにとらわれているだけなんでしょうけどね。

 去年と今年はコロナで山に行く気にもなりませんでしたけど、ここ数年は季節が逆戻りしたり先に進みすぎたりする傾向が顕著ですよね。「梅雨明け十日」だとか、10月上旬頃にやはり安定した晴天がしばらく続く時期もなくなり、気候変動が実生活に与える影響を体感する時代になってしまった、というたいへんな危機感を持っています。

 初老の私でさえそうなのだから、若い人たちにとってはもっと大変でしょう。「終活」をうたっておられる元ツイートの方はあまり気にならないのかもしれませんが、少しは後の世に生きる人たちのことを考えた方が良いと思います。

維新の税制改革は「フラットタックス化」が大問題。これで「格差是正」なんかできるはずがない

 平河エリ氏よ、そのツイートは甘いよ!!!

 

 

 そんなに意外ですかね。

 「フラットタックス導入」ってのが維新の政策のミソですよ。つまり金融所得を総合課税化する代わりに、所得税の累進制をなくしてフラットタックス(定率課税)にしようというのが維新の狙いです。

 金融所得なんか言ってみれば不労所得ですから「(金融所得の)総合課税化とフラットタックス導入を含む税制改革」というのは、維新のイデオロギーである「頑張った者が報われる」という市場原理主義*1新自由主義の精神を体現したような公約だと思います。

 私も金融所得の総合課税化には大賛成ですが、維新が掲げるフラットタックス導入には絶対反対です。フラットタックス化なんかをやったら、「格差是正」どころか格差はますます広がります。維新の公約が実現すれば、超富裕層には痛手かもしれませんが低所得層にも間違いなく痛手になります。まあ維新を支持するボリューム層(大阪や阪神間のサラリーマンなど)には大いに受けそうですが。

 なお、税制のフラットタックス化は、2012年の衆院選の時にも維新は言っていたと記憶します。

*1:新自由主義にはもう一つ大きな流れがあって、それは国の財政を私物化して自らと近い関係の者や政治勢力に傾斜配分するという、安倍晋三が得意としたやり方だ。市場原理主義系とは「社会の再階級化を目指す」点が共通している。「新自由主義」は、この「社会の再階級化」を目指すイデオロギーだと定義される。

共産、衆院選東京8区で候補取り下げ。「東京8区騒動」の真相やいかに

 昨日(10/15)はスーパーに週刊文春が置いてなかったので週刊新潮を立ち読みしていたら、例の東京8区騒動で山本太郎と裏交渉をしていた立民都連の議員として手塚仁雄(よしお)の実名が書かれていた。

 もちろん信憑性はわからないが、選挙区の情勢からいえば明らかに長妻昭よりも手塚仁雄の方に裏取引を行う動機がある。前回は共産党が候補を下ろしたものの希望の党に刺客を立てられたせいで若宮健嗣に競り負け、今回は民民の擁立予定はないが維新が立て、そこに某組の中村美香子が候補予定者になっている。中村氏は山本太郎と同郷の兵庫県宝塚市出身だが、慶応大学に進んで東京都の職員になったから東京人になって30年ほどにはなる。某組の候補としてどの程度の強さがあるのかは全く知らない。

 山本太郎小沢一郎に相談したことは共同通信がはっきり書いていて、これは週刊新潮の記事とは違って信頼性が高い。

 一方、東京8区で吉田晴美が野党共闘の統一候補になった。土壇場まで原田暁(あきら)という共産党都議が同党東京8区の上保匡勇(じょうほ・まさたけ)候補の予定通りの出馬をほのめかすツイートをしていたようだが、共産党の場合民主集中制なので原田都議のようなキャラクターの人は珍しい。もっとも共産党といえども都議レベルでは、数年前に小池百合子を絶賛した豊島区の都議がいたし、トンデモと戦ったまでは良かったが、もともと共産党都議でありながら元号を常用するなど怪しげなところがあったところに、除籍されて大きく「右転回」した元都議もいた。元国会議員でも、その昔「喜八」と名乗ったブロガーに「共産党員すら一目置く平沼赳夫」だったか、正確な表現は覚えていないが、離党・議員辞職平沼赳夫すら絶賛するようになった筆坂秀世のような人物もいる。なお、記事公開当時の喜八は事実誤認をしていて、筆坂が平沼を絶賛した時点では筆坂は既に共産党を離れていた。だから当該記事はある時期にこっそりタイトルが書き換えられたため、今となっては当時の正確な題名を確認できない。なお、筆坂について調べてみたら、2007年に右翼の村上正邦小沢一郎側近の平野貞夫と3人で『参議院なんかいらない』という本を出していた。このあたりが当時の「『右』も『左』もない」のあり方をよく示している。右翼と小沢一派と「反『日共』」すなわち反共の三者が組んでいたのだ。現在からは想像がつかないかもしれないが、当時は「オザシン=反『日共』」というのが定番だった。たとえばブログ「雑談日記」の人など何かにつけて「日共」の悪口を書いていた。学生時代に全共闘に加わっていたりそのシンパだったりした人たちが、オザシンのマジョリティだった。

 話が逸れたが、原田都議の一連のネットへの発信は不正確で*1朝日新聞などが東京8区では立民・吉田候補への一本化交渉が進んでいると報じた方が正しかった。下記は時事通信の記事へのリンク。

 

www.jiji.com

 

 以下引用する。

 

共産、東京8区で候補取り下げ【21衆院選

2021年10月15日17時02分

 

 共産党小池晃書記局長は15日の記者会見で、衆院選東京8区に擁立を予定していた新人で元東京都杉並区議の上保匡勇氏について、立候補を取り下げると発表した。立憲民主党の新人を統一候補として支援する。小池氏は「市民の中で候補一本化をという声が非常に高まっている」と語った。

 

時事通信より)

 

出典:https://www.jiji.com/jc/article?k=2021101500895&g=pol

 

 立民が共産党と話をまとめるにあたり、小沢一郎が立民にいることが威力を発揮した可能性がある。

 では、今回小沢はどう動いたのだろうか。

 ふと思い出したのが、毎日新聞の故岸井成格ナベツネから聞いた話(としか解釈できない言い方をしていた)として佐高信に語った、2012年衆院選での話だ。

 当時の小沢は「私の意見は橋下市長と同じだ」と口癖のように言っていたが、その一方で小沢は石原慎太郎をも口説いていたという。つまり橋下と石原の二股をかけていた。石原はそれを知って激怒したから自分から橋下と合流したというのが岸井の話だった。

 今回も小沢はそれをやった可能性がある。基本の「プランA」は吉田晴美への一本化交渉だったが、それが決裂した時に備えて、山本太郎を持ってきて野党統一候補にするという「プランB」も小沢は持っていたのではないか。つまり、山本なら共産党が降りてくれるだろうと小沢が計算したと推測する次第。そうすると、小沢が山本に「吉田さんと上保さんの調整がうまくいかない場合」との条件つきで、山本の東京8区からの出馬可能性をほのめかすくらいのことはやったかもしれない。いずれにせよ、今回の小沢は山本太郎一本槍という立場ではなかったと考えた方がストーリーを推測しやすい。

 一方、山本太郎衆院選が迫ってきたので焦っていた。山本はおそらく最初から東京8区しか狙っていなかったのであろう。そうなると、東京5区で維新と某組から候補を立てられて若宮との接戦を強いられている手塚仁雄と山本とは利害関係に共通点が出てくる。それで両者は手を組んだのではないか。

 そうなると、東京新聞にリークしたのは小沢ではなく山本だった可能性が強まる。

 結局、山本のフライングが失敗して「プランB」が消えた上に吉田晴美への同情論が強まったために一気に「プランA」で決着した。そういう流れだと解釈するのが一番腑に落ちるように私には思われるのである。

 もう3日後には衆院選が公示されるから、投開票日まではこの件はペンディングで良いかもしれないが、選挙後には関係者、特に立民と某組には経緯を隠さず真相を明らかにしてもらいたい。そうでなければ私が書いたこの記事のような憶測が生まれる余地だらけだ。今のままでは、立民も某組も、自民党と寸分違わないことをやる政党だとしかいえない。

 なお立民にせよ某組にせよ、どちらかが一方的に悪いという話だとはまず考えられないと、両党の支持者たちには強く言いたい。この件ではどちら側にも非があった。そう考えなければ今回の一件は解釈できない。

*1:一方、山本太郎の東京8区への乱入をいち早くキャッチしたり、東京8区の吉田晴美への一本化を早くから確信していた節があるこたつぬこ(木下ちがや)氏は、共産党執行部の多分あの人とのパイプがあり、正確な情報を知りやすい立場にいるのではないかと推測される。

「ファ□ストの会」が衆院選候補者擁立を断念\(^○^)/

 今日は高梨だから負けるかもなと思ってたら案の定打たれた。予想通り敗戦投手高梨。でも阪神の試合もなかったのにヤクルトのマジックがなぜか減った\(^○^)/

 その試合が行われる前、ホワスト(by 掛布雅之)の会があえなくポシャったらしい。

 

 

 以下朝日新聞デジタルの記事を引用する。

 

「ファーストの会」衆院選の候補者擁立を断念 結党会見開いたばかり

 

軽部理人 2021年10月15日 16時03分

 

 東京都地域政党都民ファーストの会」が母体の国政新党「ファーストの会」は15日、31日投開票の衆院選での候補者擁立を断念すると発表した。3日に結党会見を開いた際は東京を中心に小選挙区での擁立を目指すとしていた。

 新党の代表を務める都民ファ代表の荒木千陽都議は15日、「戦後最短の日程で公示日が早まったことなどを受け、都民の期待に沿う戦いは難しいと判断し、次の国政選挙にむけて取り組んでいく」などとするコメントを発表した。

 荒木氏は3日に開いた結党会見で、国政進出の理由について、「都政にとどまっていては、東京も地方も日本の未来も切り開けないという強い危機感の中から、立ち上がる決意をした」と強調。大都市と地方の税収格差をならす「偏在是正」で失われた数千億円規模の財源の返還などを求めていくとしていた。

 だが、都民ファ関係者によると、衆院選に向けた候補者の擁立作業が難航。荒木氏は、新党結成の意向を示していた前埼玉県知事上田清司参院議員(73)と協議をするなどしていたが、不調に終わっていた。都民ファ内では複数の現職都議が「くら替え」をする案もあったが、都議会での議席を失うことへの懸念が根強かった。

 都民ファの特別顧問を務める小池百合子東京都知事は国政新党について、記者団に「私は関知しておりません」と言及。荒木氏も3日の会見で「小池氏は都政に邁進(まいしん)していただき、ファーストの会は国政に進出して都民の利益を追求していく」と述べており、小池氏が新党に関わらない見通しを示していた。(軽部理人

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASPBH56FDPBHUTIL02W.html

 

 どこだったか、衆院選でファ会だかフ会(不快?)だかが2議席を獲るとか予想してたらしいな。バッカじゃなかろか?

 柿沢未途が上田のとこ行かずに自民党入りを目指すことを事実上カミングアウトした段階で、上田新党の不成立や某不快の擁立断念なんか読めて当たり前だろ。

 私は大手マスメディア(FNN・産経合同は除く)の調査結果が出るまでは、週刊誌だの夕刊紙だの政治評論家だのの議席予想は全く信用しないことにしている。どいつもこいつも丼勘定であるのは当たり前だが、今回の某不快のように、100%ポシャるとわかり切っていた「政党」に2議席を予想するなどという馬鹿なことをやってるようでは全くお話にならない。

「現状、左派政党が言うべきは成長しようがしまいが分配しろであって、言葉としては『再分配』を用いるところのはず」(by 菅原琢氏)

 菅原琢氏曰く、言葉としては「分配」ではなく「再分配」を用いるべきとのこと。

 

 

 これは本当にその通りだ。これこそキーポイントだと言っても過言ではない。

 昨夜、あまり真面目には視聴していなかったが、「私どもは再分配と言っています」と明言したのは枝野幸男だった。最近は枝野を批判する機会が増えているが、ここは確実にポイントを押さえていると思った。

 岸田文雄のいう「分配」だと、政府は何もしなくても良いことにつながる。さすがは大平正芳の流れを汲む宏池会の政治家だよなあと、悪い意味で感心してしまった。

 一方、野党支持層が「成長は諦めよ」と言っているのを見ると頭痛がしてくる。再分配を効果的に進めて、これまで需要はあっても消費できなかった人たちが消費できるようになるだけでも経済成長はできるはずだからだ。今の日本にもっとも必要なのはそのことだ。

 「分配」とだけしか言わない岸田文雄自民党にはそれはできない。宏池会は「小さな政府」の源流の一つだ。騙されてはならない。

「しねばいいのに〜」(新潟弁)

 ふうん。

 

 

 いわゆる「サ変」(サ行変格活用)の未然形が「し(ない)」だったり「せ(ず)」だったりするので(時代や地方によって異なる)、「し」と「せ」が入れ替わりやすく、それでこういう方言になるってことかな。

 

 

 

 大阪の「え」が京都で「い」になる(「けえへん」と「きいひん」の類)があることを思い出した。それから類推すると、ある境界より東では「せん」が「しん」になりやすいのかもしれない。

 

 もっとも西の方でも、岡山弁の「はよーしねー」(早くしなさい*1)があることを思い出した。案の定レスに上がっている。

 

 

 こういう話になると、どうしても安倍政権時代の "Shine!" を思い出す。「輝け!」という意味らしいのだが、この言葉を誤解して自殺したという話が某漫画にあったらしい。私は当時、「輝け! 安倍晋三首相!!」などと書いて喜んでいた。

 1年半前だったら、なんとかのマスクなんか、あるいは去年の今頃だったらGoToキャンペーンなんか、もっと最近だったら東京五輪なんか「しねばいいのに〜」ってところだったかもしれない。もちろん責任者たちのことですよ。

*1:「早くしないか」→「早くしない」→「早くしねえ」という、「あい」が「えー」になる江戸っ子の言葉(「鯛」を「てえ」と発音するらしい。東京東部の下町でもほとんど使われなくなったが)にも共通する、典型的な岡山弁の音便によると思われる。

衆議院が解散。なぜ岸田文雄が任期満了選挙にせず「7条解散」をやったのか、さっぱり理解できない

 衆議院が解散した。結局岸田文雄は任期満了選挙ではなく7条解散選挙を選んだ。その理由がさっぱり理解できない。任期満了選挙なら、岸田には安倍晋三菅義偉と違った識見があるかもしれないなあと見直すつもりだったが、7条解散をやったことで、なんだ、やっぱり前例を踏襲して「総理大臣の専権事項」とやらを見せつけなければならないという「惰性力」に流されるだけの小物なんだなと思った。

 以下は朝日新聞デジタル記事へのリンク。

 

www.asahi.com

 

任期直前の衆院解散、その意味は? 識者「弱気の首相像、打破狙う」

 

聞き手・久保田侑暉 2021年10月14日 7時00分

 

 衆院が14日、解散される。衆院議員の任期満了が21日に迫る中での衆院解散にどのような意味があるのか、そもそも解散の意義とは。「『解散』の政治学 戦後日本政治史」の著書がある専修大学藤本一美名誉教授(政治学)に聞いた。

 ――憲法7条は、内閣の助言と承認に基づく天皇国事行為のひとつとして、衆院の解散を挙げ、過去、多くの首相がこの規定を根拠に解散をしてきました。岸田文雄首相による今回の解散をどう見ていますか。

 「国民の側から見れば、何も無理して解散する必要もなく、任期満了で衆議院選挙を行っても良かったのではないでしょうか。自民党公明党が政治的優位性を誇示するために、解散を断行するのだと考えます。自民党総裁選が行われ、マスメディアの関心が集まり、それが宣伝になった。政権側は総裁選の熱があるうちに勢いの中でやろうとしたんでしょう」

 ――そもそも解散の意義とは?

 「本来は政治が行きづまった際、衆院議員の任期満了以前に、国民の審判を受けるところに意義があります。(憲法69条に基づき)衆院不信任決議案が可決された場合や、新たに生じた争点を国民に問う場合に解散権が行使されるべきで、恣意(しい)的に解散権を行使することは控えるべきです」

 ――任期満了選挙はなぜ避けられたのでしょう?

 「任期満了になったら、岸田首相は相変わらず弱気で物事を突破する気持ちがないと言われます。新政権として解散を断行することで実行力をアピールし、内閣支持率の向上を狙っているのではないでしょうか。(「政治とカネ」の問題が取りざたされてきた)甘利明氏を自民党幹事長に登用したことが批判されているが、選挙で勝てば批判は吹っ飛ぶ。与党にとって有利なタイミングで実行できる解散総選挙は爆発力のある手段です。ただ、実際は任期満了選挙。今までで一番盛り上がらない解散ではないでしょうか」

 ――これまでの解散との違いは?

 「解散は政治的必要性に迫られて決断する場合が多かったが、今回は意味づけや背景が不透明です。1976年、三木武夫内閣のときに『任期満了選挙』に追い込まれ、自民党過半数を割る惨敗に追い込まれた。岸田首相は、その轍(てつ)を踏まないよう警戒しているのかもしれません」

 ――解散の時期が任期満了近くまで延びた理由は?

 「新型コロナウイルスの感染拡大が大きかった。感染が拡大する中では、とても解散権を行使することは無理だった。有権者が納得しないでしょう。今回の解散をあえて命名するなら、『新型コロナ解散』ではないでしょうか」(聞き手・久保田侑暉)

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASPBF5TZ7PBBPTIL11G.html

 

 理解も納得も全然できない。

 なんで任期満了直前の衆議院を解散することが「決断力がある」ことになるんだろうか。この名誉教授氏は、2009年の麻生太郎が任期切れを目前に控えて解散したことが「決断力がある」と評価を受けて自民党の選挙結果に好影響を与えたとでも言うのだろうか。むしろ、「45年の三木さんは任期満了選挙をやって負けたけど、俺は勝つ、勝つ、勝ーつ!*1」とでも啖呵を切った方が目立って、岸田が現在持たれている「飼い主の靴を舐め続ける犬のような人」という芳しくないイメージを払拭して自民党の票を上積みできるんじゃなかろうか。

 記事の最後の「新型コロナ解散」というのも変だ。逆に、新型コロナが安倍晋三からも菅義偉からも解散のチャンスを奪い続けてきたからだ。

 名誉教授だから新聞記者に適当なコメントをしておけば良いとか、記者の方も名誉教授のコメントをもらって記事の埋め草にするとか、その程度の意味しかないコメントであり、記事だよなあ、と思った次第。かくして名誉教授氏、新聞記者氏、総理大臣の3人とも株を下げてしまったのだった。

*1:まあこの檄を私は大嫌いだけど。