kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

北穂高岳直下で石の下敷きになった発見遺体は酒田元洋・内閣府大臣官房審議官だった

 これには驚いた。

 

 

 北穂というから大キレットかとすぐに思ったが、実際その通りだったようだ。

 

 

 下記記事の出典は下野(「げや」ではなく「しもつけ」)新聞。

 

発見遺体は内閣府審議官、岐阜

北穂高岳、石の下敷き

16:56

 

 岐阜県警高山署は24日、高山市北穂高岳(3106メートル)で11日に石の下敷きとなり見つかった男性遺体の身元が、東京都北区の内閣府大臣官房審議官酒田元洋さん(53)と判明したと発表した。酒田さんは内閣官房内閣審議官も兼務する。9月20日に家族が長野県警に「連絡が取れない」と通報していた。

 署によると、酒田さんは登山が趣味で、18日から2泊3日の予定で長野県側から入山したとみられる。遺体は、山頂から西へ約300メートル離れた滝谷と呼ばれる場所で発見。死因は多発外傷で、滑落したか、落石に巻き込まれた可能性がある。

 

下野新聞より)

 

出典:https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/515331

 

 少し前に「東京8区騒動」に絡んで、某組の同区候補予定者をいきなり北陸信越比例ブロックに飛ばすなんて、候補者を杉並区から槍と穂高の間の大キレットに連れて行って谷に突き落とすような話だ、と冗談を書いたことがある。酒田氏はそんな場所で死んだ。

 

 

 私も恐ろしくて行ったことがない。私はトレッキングはやるが、間違っても「山男にゃ惚れるなよ」(これの替え歌も今日ブログ記事に使ったのだった)に歌われる「山男」ではないからだ。槍と穂高の間では毎年のように死者が出ている。近寄る気にもならない。むろん陰謀論など成立しようがない。

 

 

 「政権交代出来なかったら、立民のせいだ」か。ヤマシン系の人だろうか。

 先週の火曜日あたりから急に冷え込んだけど、行く人は行く。私はこの時期の北アルプスに行こうとは思わないけど、11月初めに大峰山で季節外れの雪が降った時に行ったことはある。また、大キレットには近づかなかったけど、10月上旬に槍ヶ岳に登ったこともある。ツイート主は陰謀論が過ぎるんだよ。

 

 

 まあそうだろうな。桜を見る会に関する国会答弁は問題だが、それと北アルプスでの事故死とは何の関係もない。

 なお、私は故人の冥福など祈らない。故人の生前の行い云々以前に、そもそもどこの宗派の人か、あるいは無宗教かもわからないのに冥福を祈るのはおかしな話だろう。

グーグル、YouTube などで気候変動 が起きていることを否定する動画などへの広告の配信を禁止すると発表/一昔前のオザシンは「地球温暖化陰謀論者」ばかりだった

 下記のツイートを見て、「娘さんよく聞けよ、オザシンにゃ惚れるなよ」という替え歌が思い浮かんだ。

 

 

 グーグルはグーグルでいろんな問題点があると思うが、この方針は良い。

 思い出すのは一昔前、オザシンたちの間で「温暖化懐疑論」が猖獗(しょうけつ)を極めていたことだ。

 当時のオザシンの言うことを聞いて、地球温暖化なんか××の陰謀だよ、などという戯言を信じていたら、突然の洪水や突風に愛するオザシンが、いやそれならオザシンの自業自得だが、自分自身もやられてしまうかもしれない。

 このように、一昔前のオザシンの言説が歴史の審判を受けて結果が出た事項は他にもある。

 たとえば小佐古敏荘と空本誠喜の師弟がそうだ。元御用学者の小佐古氏は、2011年に東日本大震災に伴う東電原発事故が起きた当時、民主党菅直人政権の内閣参与を務めていたが、「20シーベルトなんて根拠なんかない」と当時の民主党政府を批判する発言をして話題となった。

 

gendai.ismedia.jp

 

 当時私は「御用学者だったくせに」と小佐古氏を信用しなかったが、その後の氏の言動から、小佐古氏の批判が科学者としての両親から出たものであったと認め、小佐古紙に対する評価をネガティブからポジティブへと改めた。

 一方、小佐古氏の政府批判を民主党内の権力争いに利用しただけだったのが、小佐古氏の弟子に当たる広島の小沢系民主党衆院議員・空本誠喜だった。

 実は空本こそ本心では東電原発事故にもかかわらず原発推進派であることを止めなかった政治家だった。但し空本は原発推進派だったためか日本未来の党には参加せず、2012年の衆院選には民主党から再選を目指して立候補したが落選した。その後空本は2014年の衆院選では無所属での出馬を断念したが、2017年に今度は日本維新の会から衆院選に立候補して再び落選した。今回の衆院選でも広島4区に維新公認で立候補している。これが小沢系の政治家の一人がたどった道だ。小佐古敏荘は本物の学者だったが、空本はニセモノの政治家だったわけだ。

 この2つの例が示す通り、2009年の政権交代からもう12年も経つので、その間のオザシンや小沢系の政治家に対するネガティブな歴史的評価が固まりつつある例は他にも少なくない。

 しかしそれにもかかわらず、当時小沢側に立った人たちが十分な総括をしているかといえば、全くしていないとしか言いようがないと思う次第。

新型コロナ第5波の致死率は0.33%で、フジテレビが誤報した0.12%の3倍近くになった/第6波立ち上がりの兆候は見られない

 東京8区騒動やら衆院選公示やら、だいぶ旗色が悪くなってきたヤクルトスワローズの優勝争いやらにかまけていて新型コロナのデータ更新が滞っていたが、今日になって20日分のデータを一気に入力してみた。

 すると、新型コロナ第5波の減衰が、前週比マイナス35〜40%でずっと続いていることがわかった。現時点ではまだ第6波が立ち上がる兆しは確認されない。

 以下に、NHKのデータ*1に基づく新規陽性者数と死亡者数の7日間移動平均の対数グラフを示す。

 

f:id:kojitaken:20211024125716p:plain

国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/10, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 昨年10月以降の週間値のリニアグラフも示す。

 

f:id:kojitaken:20211024130051p:plain

日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/10/22, NHK)

 

 週間値は過去3週間(10/2-8, 10/9-15, 10/16-22)の新規陽性者数がそれぞれ6710人、4177人、2593人と、前週比マイナス47.0%、マイナス37.9%、マイナス37.7%で指数関数的減少を続けている(8週連続)。また死亡者数も220人、172人、108人でマイナス14%、マイナス22%、マイナス37%と減少が続き(6週連続)、こちらは減少の度合いを増してきた。第6波が立ち上がる兆候が見られないため、8月以降の死亡者数を7月以降の新規陽性者数で割って得られる第5波による致死率の概算は0.33%となる。夏にフジテレビがやらかした誤報(0.12%)の3倍近い数字になった。この数字は今後は上昇するとしてもほんのわずかだろう。フジテレビの誤報よりは高かったものの、第1〜4波による致死率と比較すると数字が非常に小さかったのは、ワクチンの効果と季節効果*2の両方が寄与したとみられる。また私見だが、他国で再び立ち上がったりするのに日本ではそれが見られない理由として、マスクの着用率が高いとの説には一定の説得力があると思われる。

 今後は私個人としては持続的にデータを蓄積していくつもりだが、特別な場合、つまり第6波が立ち上がる兆候がデータに表れた時にのみ弊ブログに公開することにしたい。

 なお2021年10月23日現在の陽性確認者累計は171万6370人、死亡者数は1万8191人で、全期間を通した致死率は1.06%である。

*1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

*2:夏は人体の免疫力が高い。

スズキの鈴木修、城内実だけでなく細野豪志の「ケツモチ」もやってるのか(怒)

 細野豪志静岡5区でなぜやたらに強いのかという疑問に関して、前の記事で取り上げた「テレ朝ニュース」についたブクマコメントが暗示を下さっている。

 

細野氏“野党→無所属”で構図激変 衆院選静岡5区(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

この記事だとわかりにくいけど細野圧勝は既定路線だからなここ。鈴木修がケツモチだし落ちる要素がない

2021/10/23 12:40

b.hatena.ne.jp

 

 えっ、鈴木修だって?

 あのスズキ元会長が静岡7区で無敵を誇る自民党の極右政治家・城内実パトロンだということは知っていたが、静岡県最東部の5区にまでそんな影響力を持っていたのか。

 なお、鈴木は91歳になった今年6月、ようやく会長を辞めて相談役に退いたばかりだ。

 2009年の政権交代時には、なぜかネットの「反自公」論者たちのアイドル的存在だった城内実は、ボスだった平沼赳夫を裏切って「たちあがれ日本」には入らずに自民党復党への道をいち早く模索するなど、細野豪志と相通じる処世術の持ち主だが、その人間性を嫌われたか、2005年の郵政総選挙以前には安倍晋三の側近と言われていたにもかかわらず、自民党復党後に党内で頭角を現すことなく現在に至っている。喜八氏のコメントを求めたいといいたいところだが、氏はとっくの昔に城内を切り捨てるツイートを発信したことを私は知っている。もちろん過去の喜八氏自身の悪行を総括することなど一切していない、無責任そのものの姿勢だ。城内は今回の総選挙でも他候補を圧倒しており、静岡7区は全国でも屈指の無風区になってやがる。なお、2009年に城内に挑んで敗れたものの比例復活した斉木武志は前回希望の党から福井2区に立って選挙区では例のパンツ野郎・高木毅に敗れたものの比例復活して国会に復帰し、今回は立民から同じ福井2区に立って再び高木に挑んでいる。情勢調査では、日経リサーチ系では高木と競り合うとされるが、共同通信系では高木に差をつけられている。

 それにしても、いつまでも鈴木修が影響を及ぼすとは、今回の総選挙で全ト連が思いっ切り自民党にすり寄ったことといい、今後の日本の自動車業界が労使を挙げて斜陽へと向かいつつあることを象徴していると思わせる。

衆院選静岡5区の細野豪志「優位」「先行」の情勢調査結果に心が暗くなった

 衆院選の情勢調査でもっとも心が暗くなったのは静岡5区の情勢調査だ。

 

 

 無所属の細野豪志が、日経リサーチ系では「優位」、共同通信系では「先行」となっている。

 このままでは細野が楽勝し、選挙後に念願の自民党入りを果たす可能性が高い。東京15区の場合はもっと露骨で、柿沢未途と今村洋史の両候補に自民党の推薦が出ているので、万一柿沢が当選してしまったら間違いなく自民党入りする。だから、野党共闘のとばっちりを食った当初は低調きわまりなかった私の関心が俄然増し、打倒柿沢に燃えている。

 細野についてはテレビ朝日が取り上げたらしい。私はその日の報道ステーションは見なかった。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

細野氏“野党→無所属”で構図激変 衆院選静岡5区

10/22(金) 23:30配信

 

投開票まであと9日となった衆議院選挙静岡5区では、野党として当選を重ねてきた無所属・前職、細野豪志候補(50)が、自民党入りを目指して無所属での出馬となったことで、構図ががらっと変わりました。それぞれが抱える絶対に負けられない事情に迫ります。

 

民主党政権では、大臣として原発事故の対応にあたった細野候補。選挙となれば、以前は応援に全国を飛び回る日々でしたが、今回ばかりは地元に張り付いています。

 

細野豪志候補:「非常に厳しい選挙です。負けたら、私はその時点で政治生命終わります」

 

前回の衆院選では、希望の党の立ち上げに参加したものの、結果は惨敗。その後、党は解散し、無所属となった末に頼ったのは、自民党の当時の幹事長・二階氏でした。現在、二階派“特別会員”という立場です。自民党候補に圧勝し、自民入りを目指します。

 

有権者からは批判の声も上がりました。

 

有権者:「全部裏切られたじゃないですか」

細野豪志候補:「共産党自衛隊を認めていない…」

有権者:「共産党の話じゃないんです。あなたの人間性を言っているんです」

細野豪志候補:「安全保障で共産党と組むのは、私はどうしてもできないんです」

 

批判は、覚悟のうえだといいます。

 

細野豪志候補:「安全保障だけは現実主義を貫きたい。それをやらなければ、政治家を続ける資格はないと思って野党を離れた。一方で、内政は弱き者の立場に立ちます」

 

一方、我こそが自民党の公認候補と強調するのが自民党・前職、吉川赳候補(39)です。

 

吉川赳候補:「私ははっきりと今回、自民党の代表として、地域の代表として、自公政権の継続なのか、もしくは立憲・共産政権を認めるのか、こういった側面も訴えていきたい。これから我々が求めるのは、大企業だけの成長じゃない。東京中央の成長じゃない。地方の成長なんです」

 

これまでの選挙では、細野氏に大差で3連敗中です。前回は、比例復活もできませんでした。おととし、繰り上げ当選したものの、細野氏を派閥に受け入れた二階氏は、こうけん制しました。

 

自民党・二階幹事長(当時):「我々は選挙に勝たなきゃ、しょうがないんだよ。何の役にも立たないやつは代えようと思ってるんだよ、みんな。気を付けてくださいよ」

 

しかし、その二階氏は幹事長を外れ、総裁となったのが所属する派閥のトップである岸田氏でした。吉川氏は、岸田総裁の誕生を追い風に議席獲得を狙います。

 

吉川赳候補:「岸田政権で目指すビジョン、そして、私が携わってきた地域の発展、ここで判断をして頂きたい」

 

地元の自民党関係者は細野氏についてこう話しています。

 

自民党静岡県連・鈴木澄美広報委員長:「自分のやりたいことを実現するために、今までいた党を切り捨てて、自民党に行きたいということが、私の立場からすると非常に分かりにくい話ですよね。そういう政治家って本当に信用できるのかな」

 

保守系の前職2人の間に割って入ろうというのが、立憲民主党・新人、小野範和候補(48)です。

 

小野範和候補:「銀行で働いていました。いわば資本主義のど真ん中で、資本主義のあり方の限界を実感してきた。放っておけば、格差はどんどん拡大するばかり。非正規雇用が拡大して、安定雇用が壊されていく。こんなことではいけない」

 

母親は、選挙区にある伊豆の国市で市長を務めた小野登志子氏です。

 

小野候補の母・小野登志子氏:「おとなしいところが玉にきずでしたが、この苦しい選挙戦を通して、大変力強く、たくましくなってきたことは良かったなと」

 

小野氏は、自民党入りを図る細野氏への批判票を取り込む姿勢です。

 

小野範和候補:「(細野氏を)民主党として支持していたけど裏切られて、誰も応援できないという人もいるので、そういう人たちをもう一度振り向いてもらえるように、信じられる政治を作っていくことが大事」

 

政治団体『愛地球党』・新人、千田光候補(43)は、分かりやすい税制度への改革などを訴えています。

 

千田光候補:「国民の皆様が不安に陥っているコロナ、これをまず解決したい」

 

(テレ朝ニュースより)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/b6e9b51dc91245553e2cfbb397a79749a4c383b1

 

 かつて細野を支持していたであろう有権者に「共産党の話じゃないんです。あなたの人間性を言っているんです」とまで言われた細野。

 その細野の「人間性」があますところなく示されたのが4年前の「排除騒動」だった。細野は、小池百合子と共謀して「邪魔な民進党内『リベラル』派」の排除に走り、自らが党のイニシアチブを取ろうとした。当時の細野のドヤ顔は、玉木雄一郎のうれしそうなニヤニヤ顔とともに忘れられない悪印象を残した。

 その玉木は、自らの選挙区では楽勝だが民民は現有議席の確保も危ぶまれる劣勢だという。しかし玉木の選挙区での優勢に対しては、腹を立てるまでには至らない。なぜなら玉木は自民党入りしようとまではしていないからだ(選挙後に玉木が民民をどうするつもりかまでは知らないが)。

 細野は違う。この人の自民党入りが実現するかも知れないと思うと腹が立ってならない。

 静岡5区有権者は、なんでこんな人に投票したいと思うのだろうか。単なる惰性力か、それとも「悪名は無名に勝る」というやつなのか。細野は政治家になる前の1999年に三島市に住むようになったようだが、もとは京都府北部の生まれで滋賀県に育ち、京大を卒業した。世襲政治家ではない。もとは前原誠司の配下にいたが、民主党政権成立後は小沢一郎にもすり寄り、オザシンの間で結構人気が高かった。当時から私は、こういう細野の処世術が大嫌いだった。

 自民も立民も細野に対する対立候補が弱すぎるとも思うが、細野のような「憎まれっ子世に憚る」典型は後を絶たないものなのかもしれない。

衆院選、東京15区や東京8区は「接戦区」だが香川1区は「接戦区」から外れている。平井卓也12年ぶりの選挙区敗北は成るか

 今朝(10/24)の朝日にも情勢調査は載っていないのだろうか。朝日を購読していた2017年のブログ記事を見ると、投開票日1週間前の日曜日に情勢調査の記事が載っていたようだが、朝日新聞社の経営も当時よりは悪くなっているため、終盤の重点区の情勢調査を止めて、中盤の1回だけ調査結果を明日か明後日に載せるのかもしれない。今日行われる静岡の補選の結果によって情勢記事を一部変更するつもりかもしれないとの憶測も飛んでいる。

 私は朝日と読売を比較対照すればだいたいの情勢はつかめると思っているので、現時点での各社調査結果だけでは「片肺飛行」の感は免れない。しかし載っていないものは仕方がない。

 三春充希氏が読売・日経・毎日の情勢調査をもとに表にしているが、読売と日経は同じ日経リサーチの調査結果がベースで、毎日は共同通信の調査結果がベースだ。だから、事実上日経系と共同系の2つによるとみて良い。

 その2系列の調査結果による接戦区を、三春氏は下記のツイートで列挙している。

 

 

 当然ながらわが東京15区は接戦区に分類されている。東京8区騒動にまつわる選挙区では、当然ながら東京8区と、手塚仁雄の東京5区が接戦区だ。しかし長妻昭の東京7区は接戦区とはされていない。手塚はなあ、と改めて思う。なお東京18区は接戦区とはされていない。

 香川1区が接戦区から外れているのも目をひく。今度こそ平井卓也が12年ぶりに選挙区で負けてくれれば良いが、比例ブロック落選までは期待できそうにもない。

 もちろん、これに朝日の調査結果が加われば接戦区が変わる可能性がある。

 それ以上に気になっているのは、ネットの反自公政権論者の間で常識になりつつある「選挙戦中に自民党が勢いを落としている」との説が本当かということだ。あんまりそういうツイートばかりが目に入るのでついその気になりがちだし、実際にそのトレンドを示す三春氏のツイートもある。

 

 

 上記グラフの一番右の方に、岸田政権成立後の内閣支持/不支持を表すプロットがあり、よく見るとそれをフィッティングした短い太線が引かれている。これを見ると、内閣成立直後から現在の間だけで、内閣支持率は1.5ポイント前後下がり、不支持率は1.5〜2.0ポイントくらい上がっていることがわかる。このトレンドが投開票日まで続くと、選挙結果は各社調査の「序盤の情勢」より自民党不利に働くことになる。問題は、それが上記グラフに示されたようなかなり急激な変化が続くのか、それとも内閣支持率/不支持率が下げ止まり/上げ止まりを見せるのかだ。そこまではわからない。序盤の情勢も、朝日の分析が発表されていない分の不確定さがある。

 そして、1週間後はいよいよ「全数調査」の結果ともいうべき衆議院選挙の投開票日だ。

いやあタイガース強いわ。今日は「勝ちに等しい引き分け」だったな。敵ながら天晴れ

 およそ3年半ぶりにYahoo! JAPANプロ野球一球速報にかじりついてしまった。

 ナイトゲームで行われた広島対阪神24回戦だ。もちろん広島を応援した。

 およそ無機質の極みの一球速報からも、カープ森下の素晴らしいピッチングと、その森下にプレッシャーをかけるタイガース打線の圧力が伝わってきた。両チームとも、一週間で実に3試合も11点を取られた今週のスワローズとは大違いだった。

 やはりネットのファンたちが撒き散らした俗説とは大いに異なり、カープの選手たちはクライマックスシリーズ進出の望みが断たれたからといって投げやりなプレーはしなかった。今夜はそれを確認したかったからこそ一球速報にかじりついたようなものだ。

 森下は阪神打線の1〜4番はよく抑えていたが、なぜか5〜8番に苦しんだ。7回表は二死無走者カウント0-2まで行って、よし、このロハスジュニアを抑えれば勝てると思ったが、森下は四球を出してしまい、続く佐藤輝にも打たれ、伏兵・坂本に同点打を打たれた。しかし、投球数が100球を超えた8回も続投して阪神の上位打線を抑えた*1

 タイガースも強いがカープも強い。正直言ってスワローズが優勝できるとはますます思えなくなってきたが、勝負は時の運だ。

 昨日から一部のタイガースファンには大いに頭に来ていたが、タイガースのプレーヤーたちはそんな一部の心ないファンとは大違いだった。当たり前のことだけど。

 なお、前回Yahoo! JAPANプロ野球一球速報にかじりついたのは、2018年の交流戦入り直前のベイスターズ3連戦の3戦目で、調べてみると2018年5月27日の日曜日だった。

 

baseball-freak.com

 

 3連戦の初戦をブキャナンで落とし、すわ3タテを食って最下位独走かと危ぶまれる事態になったため、気になってしかたがなくなったのだった。カード2戦目に由規でようやく勝ってチームの連敗が止まり、一球速報にかじりついた3戦目はシーズン初勝利を賭けたライアン小川が先発した試合だった。小川はピリッとせず、先制点を許し、味方の逆転後も勝利投手の権利が得られる5回表に再逆転されるなどヒヤヒヤの連続だったが、打線が5回裏に再逆転し、勝って小川に初勝利をつけると、翌週の交流戦2戦目から7連勝するなどして初の交流戦勝率1位になったのだった。このように、スワローズはアップダウンが激しく(但しダウンの方が相当に頻度が高い)、何が起きるかわからないチームだ。残念ながら野村監督時代みたいなコンスタントな強さは期待できない。

 今夜、そのスワローズとの優勝争いのために負けられないカープ戦で「勝ちに等しい引き分け」を収めたタイガースと、そのタイガース戦の負け越しの可能性を消すとともに明日タイガース戦勝ち越しを賭けて戦うカープには「敵ながら天晴れ」というほかない。もちろん残り試合でスワローズがカープベイスターズ、それに今日ボロ負けした読売に負けてもらいたくはないが、負けても潔く諦めるしかないと腹を括った次第。

*1:もっとも、佐々岡監督は自分の現役時代の感覚で森下に投球数過多(133球)の負担をかけたのではないかとも思ったけれども。まあ数年前に阪神の金本監督が藤浪に投げさせた161球よりは少ないが。