経済
納得できる部分もあるにはあるが、疑問も多々ある記事。これからご紹介するのはそんな記事だ。 米大統領選で躍進する「極右」トランプと「極左」サンダースが示す「挑戦者ポジション」の可能性 | ハーバービジネスオンライン(2016年1月29日)より 米大統領…
通常国会を報じる新聞のニュースを見ていると、ちょっと前まで「安保法案を仕上げたから、次は経済」と言っていたはずの安倍政権だったのに、ここにきて急に安倍晋三が「改憲議論も現実的な段階に入ってきた」と言い出している。これは昔年の安倍晋三の野望…
惰性について - kojitakenの日記(2015年12月9日)の続き。大阪ダブル選で大阪維新の会*1が2勝したのは、何も共産党の勢いが止まったからではなく、大阪維新の会の候補に投票するのが大阪人の「惰性」になっているからだと思う。私はこの選挙についてはずっ…
3日前(9/28)のAFP BBニュースより。 ピケティ氏とスティグリッツ氏、英労働党コービン新党首の経済顧問に 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News ピケティ氏とスティグリッツ氏、英労働党コービン新党首の経済顧問に 2015年09月28日 14:01 発信地:ブライトン/…
ポール・クルーグマンが2012年に書いた本『さっさと不況を終わらせろ』を読み終えた。 さっさと不況を終わらせろ (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ポール・クルーグマン,山形浩生出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/02/05メディア: 文庫この商品…
想田和弘と池田信夫(ノビー)が何やらやり合っているらしい。ノビーが事実無根の言いがかりをつけたらしいが、ノビーなど論外だし最近はノビーの「信者」の数も激減しているようだからうっちゃっておく*1。ここで取り上げたいのは想田和弘の「成長観」であ…
「きまぐれな日々」に下記記事を公開した。 きまぐれな日々 「間接話法」と「積極的平和主義」が目立った「安倍談話」 記事中に下記日経記事を引用した。最近、「きまぐれな日々」はアクセス数が少ないので、こちらにも日経記事を引用しておく。 http://www.…
ポール・クルーグマンと「リフレ派」と「リベラル」と - kojitakenの日記(2015年8月12日)の続き。 さて、なぜ私はポール・クルーグマンやジョセフ・スティグリッツの主張には感心するのに、2015-08-06(2015年8月6日)のような記事には反感が先に立つのか…
先日来書こうとしている文章の本論は、某所で目にした「左派・リベラルはなぜ安倍政権を倒せないのか?」という記事*1に対する批判なのだが、このところの猛暑(ここ数日は一段落しているとはいえ)で気力が減退している(その証拠に、土日に記事を格言気が…
ギリシャの債務問題の件、書く機を逸していたが、主にTBS、テレビ朝日、朝日新聞といった、私が日常接している「リベラル」のメディアの報道のひどさに呆れ果てている。テレ朝もTBSも「ギリシャのわがまま」なる、EU側、というより(ギリシャに比べて「経済…
安倍晋三自身の驕りから大きく傾き始めた安倍政権だが、その支持率のよりどころになっていた経済政策も化けの皮が剥がれ始めている。 http://mainichi.jp/select/news/20150703k0000m040028000c.html 国民生活:「苦しい」過去最多62.4%…厚労省調査 厚…
トマ・ピケティが「トリクルダウン」を否定した - kojitakenの日記(2015年2月1日)でIDコールした id:suterakusoさんから、トマ・ピケティが日本記者クラブで語った内容について、4件のコメントをいただいた*1。感謝の意を表するとともに、以下に4件のコメ…
久々にトマ・ピケティの話題。先週、朝日新聞社と在日フランス大使館の招きで来日しており、いくつかニュースも流れているが、「イスラム国」の日本人人質事件の影響で報道が目立たなかった。昨年末、このウェブ日記のコメント欄で、OECDがトリクルダウンを…
全く根拠のない山勘だが、民主党代表選は決選投票にならずに細野豪志に決まるか、決選投票で岡田克也に決まるかのいずれかだと思う。しかし、両者とも(あるいは長妻昭を含めても)良い候補であるとは思えない。細野豪志には定まった主義主張はなく、その行…
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150104/1420381452#c1420492564 id:spirit7878 2015/01/06 06:16 中村修二氏の『考える力やり抜く力私の方法』は父に勧められて僕も読んだことがありました。 内容はなるほどとうなずけるものでしたが、一つ気になったの…
結局経済政策は第47回衆院選総選挙の争点にもならなかったが、私の意見を一言でいうと、金融緩和はやるけれども再分配をやらない自民党(安倍政権)もダメだけど、金融引き締めに走りたがる民主もダメだし、「身を切る改革」やら「フラットタックス」やらを…
日本の7〜9月期GDPの下落幅が速報値の年率換算1.6%から1.9%に下方修正されたことは、一昨日だったかの朝日の一面トップにも出ていたのだけれど、選挙戦を報じるテレビではたいして話題にもならず、相変わらずなんとかのミクスが成功しているかのような報道が…
なるほど、安倍晋三が解散を急ぐはずだと妙に納得した。 GDP年率1.6%減 7~9月、消費回復に遅れ :日本経済新聞 GDP年率1.6%減 7〜9月、消費回復に遅れ 内閣府が17日発表した2014年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除い…
NHKの飯田香織といえば、せっかくのジョセフ・スティグリッツへのインタビューの貴重な時間に、安倍晋三がノーベル賞に値するかどうかとかなんとか、考え得る限りもっとも愚劣な質問を発して時間を無駄にした悪印象が強烈だが、今度はトマ・ピケティにインタ…
私が個人的にかかわりのある産業分野では、自動車メーカーは元気だが、電機メーカーは低調という感触だ。もっとも、安倍政権が力を入れている軍需を含む重厚長大産業は業績が急回復しているのかもしれない。また、私の皮膚感覚に基づく街角景気の雰囲気は、4…
薄い本だからさほどの時間をかけずに読めるが、その内容には驚いた。 満足の文化 (ちくま学芸文庫)作者: J.K.ガルブレイス,John Kenneth Galbraith,中村達也出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/05/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 一…
3/12の朝日新聞夕刊記事より。http://www.asahi.com/articles/ASG3D3415G3DULFA009.html 春闘、ベア回答続々 大手企業、中小に波及なるか 今春闘は12日、大手企業の一斉回答日を迎えた。自動車、電機、鉄鋼などの多くの企業が賃金体系を底上げするベースア…
http://www.asahi.com/articles/ASG3C3Q7MG3CULFA00H.html スズキ、増税にらみベア見送りへ ダイハツも「困難」 スズキが、賃金を底上げするベースアップ(ベア)を見送る見通しになった。大手自動車メーカーの多くはこの春闘でベアに応じる方針だが、軽自動…
この本を取り上げた「はてなダイアリー」のエントリは、まだ1件もないようだ。 日本型雇用の真実 (ちくま新書)作者: 石水喜夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/06/05メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る 毎日新聞に伊東光晴氏が書いた書…
英フィナンシャル・タイムズの記事の翻訳が日経のサイトに出ている。 [FT]世界中で富裕層に逆風 格差は縮小に転じるか :日本経済新聞 [FT]世界中で富裕層に逆風 格差は縮小に転じるか 2012/8/8 7:00 (2012年8月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 政治家…
日本のGDPが中国に抜かれたとマスコミは騒いでいるが、中国の人口を考えれば遅かれ早かれ中国に抜かれるのも、中国がいずれアメリカを抜くのも、いずれも当然だろう。問題は、日本の国民1人あたりのGDPが次々と先進各国に抜かれていることだ。1993年には世界…
アメリカの格付け会社が日本の国債の格付けを下げた件で、首相・菅直人が「そういうことに疎い」と言った件で、マスコミも小沢信者も大はしゃぎしているが、そんなことで騒ぐ方がおかしい。 小沢信者の例でいうと、「反戦な家づくり」の記事*1のタイトルは、…
昨日、恥を忍んで書いた「きまぐれな日々 消費税増税対インフレターゲット。「資産課税」ではダメなのか」だが、ブクマコメントを含む反応を見ても、やはりわからない。なにしろ私は菅直人首相(や鳩山由紀夫前首相)と同様、理系学部出身の「経済オンチ」な…
小野善康という経済学者がいる。一部で非常に評判が悪く、特に池田信夫、植草一秀といった新自由主義者たちから目の敵にされている。 池田信夫 blog : 菅首相の掲げるあやしい「小野理論」 鳩山政権総攻撃操る黒幕を知り徹底抗戦せよ: 植草一秀の『知られざ…
世に倦む日日 榊原英資の「ドル漂流」 - 消費税増税プロパガンダと変節の新手口 を読んだが、ちょっとブログ主の思い込みが強すぎるように思う。私の認識では、榊原英資はかつては新自由主義寄りの人で、小泉純一郎政権を批判するようになったのも政権2年目…