kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

音楽

「『今の私は道化師』 作曲家・新垣隆さんの多忙な日々」(朝日)

「佐村河内守のゴーストライター」新垣隆の話題は久しぶりかも。 http://www.asahi.com/articles/ASGB755Q9GB7UEHF00K.html 「今の私は道化師」 作曲家・新垣隆さんの多忙な日々戸田拓 「全聾(ろう)で交響曲を書いた現代のベートーベン」として人気を博し…

これはすごい! 大西順子・小澤征爾・村上春樹の3人が起こした奇跡

今読んでいる本。 小澤征爾さんと、音楽について話をする (新潮文庫)作者:征爾, 小澤,春樹, 村上新潮社Amazon この本は3年前に単行本で出たが、私は村上春樹にも小澤征爾*1にも、一定の関心はあるが*2、「大ファン」というほどでもないので購入を見送った。…

またまた「佐村河内信者」の妄言コレクション

25年ほど前をピークにした音楽ヲタの時代と比較すると、もはや「ヲタ」と自称できなくなっている私は、恥ずかしながら「佐村河内守」はおろか、吉松隆の音楽も知らないのだった。だから、「稀代のメロディーメーカー」であるらしい吉松隆が武満徹を批判した…

現代音楽に関するノビー(池田信夫)の妄論を嗤う

これはひどい。ノビー(池田信夫)が書いたこの文章はひど過ぎる。http://blogos.com/article/80165/ より。 佐村河内守という耳の聞こえない(と自分ではいっている)人の曲が、別の「ゴーストライター」のつくった曲だったという騒ぎが話題になっています…

後世の評価に委ねるほかないが……

数日前にも書いたように、私はここ3,4年ほど耳の調子に問題があって、以前のようにはクラシック音楽を聴かなくなっているし、本当にヲタク的に音楽を聴いていたのは10年くらい前までであって、最近の話題にはとんと疎くなっている。だから正直言って知らなか…

「佐村河内守=新垣隆」と『砂の器』

佐村河内守の一件、好奇心をかき立てられたのでいろいろ記事を書いたが、アクセス解析を見ると、その中で下記2件の記事へのアクセス数が多いようだ。 新垣隆はなぜ佐村河内守の「ゴーストライター」になったか - kojitakenの日記(2014年2月7日) これはすご…

佐村河内守ネタ、再び2ちゃんねるより

佐村河内ネタ、再び2ちゃんねるより拾う。2ちゃんねるというのは、ネトウヨの巣窟である「ν速+」やなんかはクソだが、マニアの溜まり場になっているスレは結構な情報収集源になる。「信者」が「類友」で集まりやすいブログやなんかよりよっぽど役に立つこと…

これはすごい! 佐村河内守「信者」の巣窟を発見

佐村河内守の件、2ちゃんねらーの「クラヲタ」の間には冷静な意見が目立ったのに対し、信者の「巣窟」ともいえる場所があった。 下記ブログ記事のコメント欄である。 佐村河内守 弦楽作品集 2012年1月発売決定! 一年365枚 2017/ウェブリブログ(2011年12月16…

新垣隆はなぜ佐村河内守の「ゴーストライター」になったか

『週刊文春』2月13日号に掲載された「ノンフィクション作家・神山典士氏+本誌(週刊文春)取材班」による佐村河内守の「ペテン」の暴露記事を読んだ。既に新聞やテレビが大々的に報じている通り、佐村河内守の「全聾」は「真っ赤な嘘」だった。そのことは、…

「偽ベートーヴェン」佐村河内守と「クラヲタ」2ちゃんねらーたち

「偽ベートーヴェン」佐村河内守(さむらごうち・まもる)の「偽作」の件だが、真の作曲者は新垣隆(にいがき・たかし)という人だったことが明らかにされた。この件について、佐村河内守についてこれまで関心を持たなかった私は、マスコミが報じる「けしか…

「偽ベートーヴェン」だった? 佐村河内守

こりゃ驚いた。http://mainichi.jp/select/news/20140205k0000e040211000c.html 佐村河内さん:曲は別人作…十数年前から 弁護士明らかに 被爆2世として生まれ、耳の聞こえない作曲家として知られる佐村河内(さむらごうち)守さん(50)の、代表曲「交響曲…

グールド、ボイジャー、バッハ

今朝(9/13)の朝日新聞1面記事。 http://www.asahi.com/tech_science/update/0913/TKY201309120704.html ボイジャー1号、太陽系脱出 地球を旅立ち35年 【ワシントン=行方史郎】1977年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機「ボイジャー…

徳之島と沖永良部島で変わる「音階」(小倉朗『日本の耳』より)

ここ数年、タイトルに興味をひかれた新書の類を本屋で衝動買いして読む習慣があったが、期待はずれに終わる割合があまりにも多いので、少しパターンを変えてみようかと思う今日この頃。そこで、古めの「新書」を読んでみようかと思って買ったのが下記の岩波…

諸井誠死去

この訃報はうっかり知らずに過ごしていた。諸井誠 - Living, Loving, Thinking, Again 経由で知ったが、2日に作曲家の諸井誠が亡くなっていた。 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/classic/clnews/01/20130902-OYT8T00637.htm 作曲界の重鎮・諸井誠さ…

すぎやまこういちにとっては「稲田朋美>安倍晋三」なのかも。で、城内実センセは?

一読して爆笑した。 ドラクエ作曲者「私財投じて安倍首相を応援する」理由(フライデー) | 現代ビジネス | 講談社(1/2) ドラクエ作曲者「私財投じて安倍首相を応援する」理由 ゲームを始めるときは、「さあ、これからどんな物語が始まるのだろう」と胸が…

辺見庸『死と滅亡のパンセ』から音楽関係者の戦争責任を連想する

先月末、下記辺見庸の著作を読んだ。 死と滅亡のパンセ作者: 辺見庸出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2012/04/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (3件) を見る この本については、きまぐれな日々 マスメディアが作る「橋下…

John Zorn "Forbidden Friut"

ジョン・ゾーンからCHHへ - Living, Loving, Thinking, Again を読んで思い出した。 ミーハーなもので、太田裕美の語りが入っているこの曲を収めたクロノス・カルテットのCDに飛びついてしまったのだった。確か1995年だったか。 太田裕美のファンでもこれを…

携帯電話の着信音と教会の鐘の音、またはジョン・ケージ

http://www.cnn.co.jp/showbiz/30005258.html より。 NYフィルの公演中に携帯の着信音、指揮者が演奏中断 2012.01.13 Fri posted at: 10:45 JST ニューヨーク(CNN) 米名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートの最中に…

文革の寵児・張鉄生のメモ & 戦争交響曲(追記あり)

周ではなくて張 - Living, Loving, Thinking, Again より。 中国で白紙答案を出して英雄視されたのは「周鉄生」ではなく「張鉄生」でした。古寺多見さん、ご指摘ありがとうございました。ちょうど今手許にある馬国川『我與八十年代』という本に収録されてい…

朝比奈隆、戦争、ベートーヴェン、文革、そして橋下徹

まずは『きまぐれな日々』にいただいた風太さんのコメントより。 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1233.html#comment13385 そういえば大阪フィルの創始者朝比奈御大が亡くなってからもう10年が経ったんだね。 今日はNHKFMで一日中朝比奈御…

読んだ本『グレン・グールドは語る』(ちくま学芸文庫)

昨日(11日)読み終えた本。 グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)作者: グレン・グールド,ジョナサン・コット,宮澤淳一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/10/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (21件) を見る カナダ…

「新自由主義」は芸術をプロパガンダに利用した「共産主義」にも劣るのか

「第九」と「文化大革命」と橋下徹と - kojitakenの日記 への「はてなブックマーク」より。 はてなブックマーク - 「第九」と「文化大革命」と橋下徹と - kojitakenの日記 shigeto2006 ネオリベと共産主義者はソックリ…と思っていたけど、共産主義者はプロパ…

「第九」と「文化大革命」と橋下徹と

そういや「第九」の季節だ。昔、高校生の頃の冬休みに、東京に出てきて日比谷公会堂で行なわれた小澤征爾指揮の「第九」のコンサートを聴いたことがある。あれが、私が生涯で最初に行ったクラシックのコンサートだった。当ダイアリーの記事にいただいたnessk…

オーケストラの楽団員はもともと薄給。そこから切るのは「弱者から切る」「切りやすいところから切る」典型的な「橋下流」だ

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111203-OYT1T00483.htm 橋下流に文化団体、戦々恐々…交響楽団消える? 知事時代、「文化は行政が育てるものではない」と公言してきた橋下徹・前大阪府知事が19日に大阪市長に就任するのを前に、市内の音楽や芸能…

33年目にして知る。掛詞だったのか

叫んで - Living, Loving, Thinking, Again より。 ウィントン・マルサリス&エリック・クラプトンの『プレイ・ザ・ブルーズ』の1曲目は”Ice Cream”。ところで、「アイスクリーム」というのは叫びながら食べなければいけないのか。I scream, you scream./Ev…

おもしろ過ぎる「黒ネコのタンゴ」、韓国はイタリアから直輸入、フィンランドやフランスは日本経由で輸入していた

「黒ネコのタンゴ」だが、70年代に全世界的にヒットしていたようだ。 まず韓国版。1970年にヒットして、1995年にリメイクされたらしい。 韓国版も日本版と同様、イタリアからの直輸入と思われるが、サビの部分が "nero, nero, nero" となっているのは、日本…

「北の宿から」とショパン

朝日新聞別刷りの「うたの恋人」は、今日(10月22日)は都はるみの「北の宿から」を取り上げている。記事には全然触れられていないけれども、この歌のメロディーがショパンのピアノ協奏曲第1番とよく似ていることは昔から指摘されている。しかし、私は両方の…

「朝日の恋人」天地真理とタンゴとパーマンと皆川おさむと

天地真理と梶原一騎? - Living, Loving, Thinking, Again より。 天地真理という藝名が梶原一騎に由来するというのは知らなかった(本名は「眞理」)。斎藤貴男氏の梶原一騎本に書いてあったかどうか思い出せない。 私も読んだのはずいぶん前なのでうろ覚え…

マーラー作曲・交響曲第2番『復活』より第4楽章『原光』(「巡音ルカ」版)

当ブログにいただいたコメント*1。 deborarabode 2011/09/11 01:12 マーラー《復活》より第4楽章『原光』 歌詞対訳付き http://www.youtube.com/watch?v=qr3rAtFZuyY 演奏も、ある意味、マーラーの一面を捉えているように思う。 歌詞の日本語訳。 おお、深紅…

ニールセンの交響曲第4番「不滅」は

ニールセンの交響曲第4番は「不滅」って呼ばれてるけど、あれは「消し難きもの」と訳すのが正しいらしいよ。私は4番より5番の方が好きだけど。マーラーの交響曲第1番「巨人」は正しくは「タイタン(Titan)」。あえて日本語で呼ぶなら「巨神」かな。もっとも…