kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「革命烈士」(笑)

「革命烈士」(id:kakumeiressi)氏はよほどヒマを持て余しているらしく、昨日(1/30)は真っ昼間から夜中まで、そして今日も朝から当ダイアリーにコメントを寄越してきている。その内容がまた支離滅裂で笑えるのである。まずこのコメントに爆笑した。


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120130/1327883536#c1327903699

kakumeiressi 2012/01/30 15:08

新自由主義者所得税信者っていう根拠は?

共和党大統領候補のうち2人は、強烈な新自由主義者で、所得税の減税や廃止を主張していますが。

高所得者を妬むのは良くない。悪平等ではなく頑張った人が報われる社会が良い。


新自由主義者所得税信者」という等式の意味がまずわからないが、これは、きまぐれな日々 野ダメ政権が目指す「消費税中心の税制」は新自由主義未満で引用した新自由主義系経済学者の八代尚宏の著書『新自由主義復権』からの引用部分を指すのだろう。



こちらでも再度引用する。

 また、不況期の景気対策で拡大した財政赤字が、次の好況期の税収増による財政黒字で相殺されれば、景気循環を通じた財政収支は均衡を維持できる。しかし、長期的な財政収支の均衡が成り立つためには、よほどの財政規律が必要とされる。現実には、多くの政治家は不況を理由に財政支出を増加させることには熱心でも、景気が回復した後の税収増は国債の償還にではなく、新たな歳出の増加に向ける行動が一般的である。ケインズ理論は、暗黙のうちに賢人政治を前提としていたが、これが成り立ちにくいのが、とくに日本の政治の現実である。

 ケインズ政策は、指導者が賢人でなければ成り立たない。それに対して、新自由主義の立場から考えれば、単なる需要不足の段階では、政府は何も行動せず、財政の「自動安定化装置」に委ねるのがよい。これは、累進的な所得税制では、好況期に所得が増えれば自動的に税収が増加(増税)となり、不況期には逆に減税となる。また、不況期に失業者が増えれば、自動的に失業給付という歳出が増える一連の機能を指している。

 こうした自動安定化装置の範囲を超えた財政政策を超えた財政政策を発動することは、景気の先行きへの不安が蓄積し、総需要がどこまで減少するか不確実性が高まるような状況に、極力限定する。(後略)

八代尚宏新自由主義復権』(中公新書, 2011年)24-25頁)


これが「小さな政府」論者の典型的な主張だということだ。私は、「新自由主義者所得税信者」とは一切書いていないが、上記の引用部分から読解力皆無の無能な「革命烈士」氏がそう読み取られたものだろう。

なお、財政の「自動安定化装置」とは「ビルトイン・スタビライザー」という横文字で表現されることも多く、浅学の私でさえ知っている。また、「小さな政府」の政策をとるアメリカの財政は主に直接税によってまかなわれていることも常識である。たとえば下記の書物を参照されたい。


財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書)

財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書)


そのアメリカの税制が気に食わないと言って騒いでいるのが、一昨年来報道されている「ティーパーティー」であり、いわばアメリカの「経済極右」といえる。安倍晋三福田康夫の内閣で経済財政諮問会議の議員を務めた「経済右派」の八代尚宏にしても、「みんなの党」系経済学者で自らを「中道」と規定する飯田泰之にしても、再分配「も」論じるのだが、再分配など一切要らないと言っているのが「ティーパーティー」であり「革命烈士」ということだ。

なお、日本で「ティーパーティー」に相当する「経済極右」の勢力が名古屋の河村たかし一派(「減税日本」)であることはいうまでもない。同様に悪名高い東京の石原慎太郎や大阪の橋下徹でさえ、河村の「減税」には反対らしい。昨日は、その河村が「盟友」のはずの大村秀章に「橋下徹すり寄り競争」で出し抜かれて地団駄を踏んでいるという笑える記事が中日新聞に出ていた。


http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012013090143123.html

3都構想「相談ない」 河村市長、知事に反感


 名古屋市河村たかし市長は30日の定例記者会見で、愛知県の大村秀章知事が東京都の石原慎太郎知事、大阪の橋下徹市長と大都市連携や、次期衆院選での協力姿勢を強めていることに「相談がなかったのは事実。あんまり、やり方は賛成できん」と不快感を示した。

 河村市長は「東京の人も入った政治勢力になる」と語り、看板政策の減税や脱原発に否定的な石原知事と連携する可能性をあらためて否定した。大村知事に対して「友情は変わりません」としながら「公約だったでね」と減税実施を主張するよう求めた。

 橋下市長とは「仲良くやっていきたい」と述べ、次期衆院選での選挙協力を模索していく考えを示した。

中日新聞 2012年1月30日 14時31分)


石原慎太郎橋下徹大村秀章の3人と河村たかしの目立った違いといえば、河村が小沢一郎と強く結びついていることだ。他の3人といえば、大村秀章自民党時代に小沢一郎代表時代に民主党長妻昭に赤っ恥をかかされた男であり*1石原慎太郎は大の小沢一郎嫌いだ。一人、現在フリーハンドを握っている橋下徹だけが、小沢一郎と気持ちの悪い「ヨイショ合戦」をしながら腹の探り合いをしている。もちろん橋下と小沢の駆け引きにおいて、主導権は橋下にある。以上を考えれば石原と大村が組んで河村をシカトしようとした理由もわかる。

小沢一郎はかつて「国民の生活が第一」というスローガンを掲げていながら、石原や橋下より過激といえる「経済極右」の河村を後押しするのだから、要するに人気取りのためなら何だってやる、究極のポピュリズム政治家だと私はみなしている。

「革命烈士」氏も「小沢信者」の仲間入りをされてはいかがだろうか。人生が楽しくなるよ。

「革命烈士」をコメント禁止処分にした

「革命烈士」だが、今日寄越してきたコメントを見て、この人間は真面目に文章を書いておらず、「釣り師」に過ぎないことがはっきりわかったので、コメント禁止処分にした。

もうちょっと気の利いたことを書いてくれれば、もう少し相手にしてやったのに。