kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京新聞を除く各紙、「決められない政治」脱却を大合唱/朝日新聞の惨状に呆れる

金子勝氏のTwitterより。

https://twitter.com/masaru_kaneko/status/213671421409366016

大手メディアの社説やコメンテーターが「決められない政治」脱却を大合唱。若者の非正規雇用化や家族の解体でもたない社会保障制度はそのまま、自民党の国土強靱化法案を批判せずに社会保障をバラマキと言い、なし崩しの原発推進も肯定。逆戻りしても日本の未来はない。変われない政治が問題なのです。


朝日新聞の社説を見ると、

この合意が「決められない政治」を脱する契機となることを願う。

なぜ「決められない政治」に陥ったのか。それは、政治家が厳しい現実と向き合うことから逃げてきたことが大きい。

などと書かれている。

他紙はというと、毎日新聞は社説のタイトルがそのものズバリ、「決める政治」を評価する、となっている。
読売新聞は、

これを「決められる政治」に転じる貴重な一歩としてもらいたい。

と、朝日とそっくりの表現。産経はさすがに前記3紙からさらに突き抜けていて、「決められぬ政治」は回避したが「社会保障抑制は不十分」なのだそうだ。どこのマゾがこんな新聞を読むのかと思うが、これでも読者がいるのだから驚きだ。日経は、論調は三大紙と同じだが、「決められる(決める、決められない、決められぬ)政治」という言葉は用いていない。

東京の新聞で唯一異彩を放つのは東京新聞(東海地方では中日新聞)。タイトルは「『一体』改革 消費増税も棚上げせよ」。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012061602000108.html

対する朝日は、社説の隣の面に与謝野馨のインタビュー記事を載せている。タイトルは「財政再建 さらに負担の議論を」。さすがにこれにはキレた。

今年6月1日付で、朝日新聞編集委員を務めていた星浩が、朝日新聞の「東京本社オピニオン編集長兼論説主幹代理」に就任したらしいが、今朝の朝日にはまさにその「星カラー」が出ていた。「巨人の星」同様、「朝日の星」もろくなものではない。この男が編集長になるとこんな紙面になるのかと思わされる。

与謝野馨のインタビューを行ったのは秋山惣一郎という記者。この記者の名前でググるといかにも怪しげな情報がたくさん出てくる。
菅首相がわがまま者? - こころなきみにも(2011年8月12日)

なるほどこの記者、菅直人が大嫌いらしい。で、なぜ嫌いなのかと言えば。

http://hori109.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/10/post_eb5e.html(注:リンク切れ)を参照すると、秋山惣一郎は

原発なしで20年までに25%削減は難しいだろう。達成できないにせよ、看板を下ろすにせよ日本の国際的な信用失墜は免れない。

原発への忌避感が強い国民世論を納得させることが政府の義務だ。

などと書いていた。要するに大の「原発推進派」。主張が同じ与謝野馨とは気が合うはずだ。

朝日は1面にも「政治部長 曽我豪」の署名記事を載せているが、この曽我豪は、4年前の『文藝春秋』10月号に掲載された麻生太郎の「論文」を代筆したとされている人物だ。曽我は昨年、秋山惣一郎と同様、菅直人の「脱原発(依存)」路線をこき下ろしていた。そんな人間が朝日新聞政治部長を務めている。

さすがに今朝の朝日にはキレた。毎日も朝日と同じような状態らしいから、東京新聞にでも代えようかと思ったが、朝日の契約はまだ来年3月まで残っている。