kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

日本における言論の自由

下記は注目すべき記事。
国境なき記者団「日本における報道の自由の確実なる劣化は非常に警戒を要する」: 低気温のエクスタシー(故宮)

実は、「国境なき記者団」の評価に関する記事は、10月17日の「四国新聞」に出ていて、この日記で取り上げようと思っていたのだが、すっかり忘れていた。

このページは削除されました|四国新聞社

以下引用する。

 日本三十七位、最下位は北朝鮮。ロシアは百三十八位で、パレスチナ自治政府イラク内の米国よりも悪いとされた。「国境なき記者団」による二〇〇五年の報道の自由度ランキングだ。

 ロシアは大国だが、報道に関してはまだ途上国らしい。報道の自由を抑圧する指導者リストでも、プーチン大統領北朝鮮金正日総書記らとともに名指しされている。過去十五年間に殺害された記者は二百人以上とも言われる。

 今月初めには著名な女性記者、アンナ・ポリトコフスカヤさんが何者かに銃殺された。チェチェン紛争の際、独立派に対し軍事作戦を決行したプーチン政権の手法や軍の汚職への厳しい批判で知られた人だった。

 大統領は殺害犯を非難する声明を出したが、それを本心だと思う国民は少ないだろう。むしろ政府が命じたとも疑われている。新聞、テレビへのメディア規制は強まり続けており、ロシアは旧ソ連時代に逆戻りしつつある。

 彼女が狙われたのも今回が初めてではなかった。やはり政府が武力でねじ伏せたロシア人学校人質事件では、取材途中の旅客機内で紅茶に毒を盛られた。脅迫も日常茶飯事。それでも彼女は報道をやめなかった。

 いや、母国がそんな状況だからこそ彼女は報道し続けた。権力の監視こそが記者の役割であり、それが民主主義を守り母国を守ると信じていたからだ。国民の怒りと政府批判は高まっている。

 日本では、新聞記者が殺されることはまずない。だけどその役割はロシアより軽いわけではない。チェック機関としての役割は果たせているか、なぜ三十七位なのか、自問している。ただいま新聞週間。

(「四国新聞」 2006年10月17日付「一日一言」)

最近は、四国新聞の方が朝日新聞なんかよりずっと良い記事を書くと思う。つい数ヶ月前まで、四国新聞には森田実さんのコラムも掲載されていた。