以前、下記記事でも書いたが、プロ野球でAクラス球団とBクラス球団の戦力差が離れすぎるのは危険だ。面白くなくなってしまう。
「ニートの差」よりABクラス間格差の方が問題 - kojitakenの日記
この記事でも紹介したように、心ある阪神ファンは広島カープのエース・黒田の阪神入りに反対しているのだが、そのファンの心も踏みにじって、黒田の阪神入り濃厚とのニュースが流れている。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20061028&a=20061028-00000038-nks-spo
スポーツ紙の報道だから、どうなるかはまだわからないが、これがもし実現したら、阪神はいっそう強くなるだろう（仮に井川をメジャーに放出したとしてもそうなるだろう）。しかし、カープは今でさえ阪神に歯が立たないのに、来年はどうなってしまうのだろうか。
それでなくても、四番を阪神に取られたカープファンの、阪神への怒りは強い。今月初め、カープが、優勝を阪神と争っていた中日と４連戦を戦っていた時、かなりの数のカープファンが、「カープが負けても良いから阪神にだけは優勝させたくない」と言っていた。「カープが中日に勝ってくれたら『金本賞』でも出そうか」とジョークを飛ばした金本は、カープファンの逆鱗に触れ、掲示板その他で、金本はカープファンにめちゃくちゃに罵倒されていた。
結局、カープは期待に応えて（？）中日との４連戦を１勝３敗と負け越した。
これで私が思い出したのは20年前、1986年のことである。この年の10月、中日が、優勝を巨人と争っていたカープと４連戦を戦っていた時、中日ファンはなんとカープを応援していたのである。彼らは、「ドラゴンズが負けても良いから巨人にだけは優勝させたくない」と言っていた。そして、中日は期待に応えて（？）カープに４戦全敗したのだ。
それにしても、かつて読売がやっていたと同じことを、阪神はやろうというのか。もしそうなら、現在読売がたどっている末路を、阪神もたどることになるだろう。
