kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「安全な戦争」ならやっても構わないのか

毎度のことながら、フジテレビの「報道2001」を見ていると、頭がくらくらしてくる。
今日は、民主党菅直人代表代行が出演していて、司会の黒岩祐治アナウンサーが、同党の小沢一郎代表が「世界」11月号への寄稿で、「政権をとったら、国際治安支援部隊ISAF)に参加したい」と主張していることについて質問した。
番組で黒岩は、現在自衛隊が行っている給油活動と比較して、ISAFの活動がはるかに危険を伴う活動であることを再三菅氏にたずねていた。この聞き方が、あたかも「安全」な活動であれば戦争行為をやっても構わないかのように聞こえ、非常に強い違和感を覚えた。
私は小沢氏の意見に必ずしも賛成ではないが、国連の治安維持活動への参加は憲法に抵触しないという解釈は、南原繁石橋湛山らに源流を持つ、由緒ある穏健保守の考え方であることを、「きまぐれな日々」の記事 "「復古的改憲」の危機は去っていない" (10月5日)で指摘した。それに対し、給油活動は議論の余地なく明確な憲法違反の戦争行為である。
黒岩の質問は、筋が全く通っていない。

(追記)
黒岩彰アナウンサー」となっていた誤記を訂正しました。正しくは「黒岩祐治アナウンサー」でした。「黒岩彰」は有名な元スケート選手でしたね(苦笑)。