kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

高知の交通事故冤罪事件、高松高裁で控訴棄却判決

「きっこの日記」で既に伝えられているように、高知県の交通事故冤罪事件の裁判は、本日、高松高裁が控訴を棄却した。「警察による証拠捏造の可能性はほとんどない」とした高知地裁の判決よりもっと強く、「捏造の可能性は全くない」とした、門前払いの判決だった。高裁で即日結審したことから予想されていたことではあるが、あまりにひどい判決だ。

当ブログ管理人は、香川県在住なので、これを報じる瀬戸内海放送(KSB)のニュースを見たが、ローカルニュースの前の時間帯に放送された全国ニュースでも報じられ、大谷昭宏がコメントをしていた。おそらく、「報道ステーション」でも大きく取り上げられるだろうし、他局も全国ニュースで取り上げると思う。

KSBのローカルニュースはPCで録画したが、もちろんブログには公開できない。すぐに瀬戸内海放送のウェブページに掲載されるだろう(10月30日23時追記:判決のあった30日のニュース映像がウェブページに掲載されました)。

とにかくこれはひどい冤罪事件だ。冤罪はこうやって作られる、という見本みたいなものだ。取材した山下洋平記者は、「一つの大前提からすべてのつじつまを強引に合わせたという印象を拭えなかった。この裁判の取材を通じて、冤罪を生み出す日本の司法制度の問題点が見えてくる気がする。警察、検察、裁判所、そしてマスコミの検証取材を通じて、どこかでチェック機能が働かないと、冤罪はなくならない」と言っていた。

私がこの件を知ったのは、10月22日付の「きっこの日記」を通じてだった。普段は、KSBの夕方のニュースを見る生活をしていないので、この事件の報道は全然知らなかったのだ。「きっこの日記」で瀬戸内海放送の名前が出ていたので、同局のサイトに映像を見に行ったが、高松高裁が即日結審したと知って、このような判決になることを覚悟せざるを得なかった。

[関連ウェブ記事]

「きっこの日記」: 「またまた警察のデッチ上げ!」(2007年10月22日)
「きっこの日記」: 「続・またまた警察のデッチ上げ!」(2007年10月27日
「きっこの日記」: 「控訴棄却!」(2007年10月30日)