kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

思い出す「田原総一朗 vs. 高市早苗」

「きまぐれな日々」の記事で、私としては極めて珍しく田原総一朗をほめた。彼が、稲田朋美を激しく批判したからだが、これに対して(かどうかはわからないが)、田原は自分が政治を仕切りたいから番組に出てこなかった稲田を批判したのだ、田原はかつて同じように激しく批判した前原誠司を最近は可愛がっているではないか、もし稲田が出演していればどっちつかずの態度をとっただろう、などと書いたブログ記事があった。

確かにそうかもしれない。私も、「田原もたまにはいいこと言うじゃん」と思っていたら裏切られた、という経験は一度や二度ではない。田原は、基本的には体制側の人間だ。特にその新自由主義礼賛は、目もあてられないほどひどい。

しかしである。その田原も、先の戦争を賛美する言論に対してだけは厳しい。思い出されるのは、2002年8月18日のサンプロで、靖国参拝賛成派の高市早苗を番組で罵倒し、高市を泣かせたことだ。この時、田原はネット右翼から猛攻撃を受けた。

高市早苗 - Wikipedia

人物像

靖国神社A級戦犯分祀、国立追悼施設の建設に反対している。サンデープロジェクト満州事変や以後の戦争を「自衛のための戦争だった」「セキュリティーの戦争だった」と肯定的に見解し、侵略性を否定した。これに対して司会の田原総一朗は、「あなたのような下品で無知な人にバッジつけて靖国のことを語ってもらいたくない」と激昂した。田原の高市に対する態度は反発を招き、田原は次週の同番組にて謝罪・釈明をした。

この時の田原の激昂ぶりは、今でも忘れられない。この放送で田原は、先の戦争を「侵略戦争」であると位置づけた。

これを覚えている私としては、仮に稲田が番組に出たとしても、田原は稲田を激しくつるし上げたのではないかと想像するのである。そして稲田も、高市の件をよく知っているから番組に出なかったのではなかろうか。