kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「従米路線」の対義語は「独立自尊」ではなく「反米路線」なのではないか?

一部の論者は、自公政府の「従米路線」の対義語として、「独立自尊」という言葉を用いているようだが、おかしくないか?

「従米路線」の対義語はあくまで「反米路線」だろう。
独立自尊」はもちろん大事なことだが、「国際協調」もまた大事だ。そして、両者は必ずしも対立する概念ではない。両立可能だ。
「国際協調」の対義語に当たるのは「排外主義」である。

独立自尊」の看板を掲げていながら、実はその正体が「排外主義」であるのが「反米右翼」であり、彼らの主義主張は、「反米」、「反中」、「反韓」、「反北朝鮮」なのである。

そんな独善的な姿勢では平和外交などできないから、彼らの主張に従えば、自動的に軍拡路線を歩まざるを得ない。軍備に金をかけると、おのずと国民生活が犠牲になる。

つまり、右派民族主義者の排外路線は、百害あって一利なしなのである。彼らは、表向き市場原理主義に反対するが、その実新自由主義者でもある。ここでいう「新自由主義」とは市場原理主義のことではない。市場メカニズムを重視すると言いながら、軍備や原子力発電など、莫大な金のかかる分野に傾斜的に税金をつぎ込み、社会保障費を削るような、アメリカやコイズミ−安倍らがやってきた行き方を指す。「新自由主義」は、実は自由主義などではないのである。

新保守主義ネオコン)と新自由主義ネオリベ)とは互いに依存する、不可分の関係にある。福祉国家指向のネオコンなど存在し得ない。