kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

当たるも八卦、当たらぬも八卦

週刊誌等に載る選挙の事前予想ほど当たらないものはない。

当地ではまだ読めないが、「週刊文春」で宮川隆義自民党半減の大胆な予想を発表したという。
しかし、3年前の「郵政解散」の前、同じ宮川氏が、やはり自民党が大敗し、政権交代が起きると予想したことがある。
http://j-expert.com/mag/bac/2005/07/28_2.html

これは、郵政民営化法案が参議院で否決される前の予想だった。

もっとも、宮川氏のみならず、あの年、解散前に選挙で自民党が勝つと思った人はほとんどいなかったはずだ。もちろん私も、コイズミが議会を解散した時、政権交代が実現すると確信していた。

あの頃、「サンデー毎日」に載った記事(立ち読みなので、現物は持っていないし、いつの号かもわからない)が忘れられない。衆議院郵政民営化法案が可決された時、コイズミは残念がったというのだ。否決されれば、衆議院を解散する。そんなことをして自民党が勝つなどと思っている人は誰もいないけれど、コイズミだけは選挙の勝利を確信している、そんなことが書いてあった。

その記事を読んで、コイズミはついにイってしまったかと思ったものだが、甘かった。その頃からコイズミは刺客作戦を練りに練っていたに違いない。もちろん、森喜朗は陰謀に加担しており、「干からびたチーズ」などと言ったのは、森の演技だった。

一方、亀井静香平沼赳夫野田聖子も「刺客作戦」は青天の霹靂だった。8月14日に政治番組に出演した亀井と平沼は、明らかに動揺しており、自民党への未練がありありだった。結局亀井は8月17日に結成された国民新党に参加したが、初動の遅れが最後まで響いた。平沼に至っては国民新党への参加にさえ踏み切れず、今に至るまで自民党への未練から解放されていない。だから、新党を結成しようとする時にも、まず民主党に手を突っ込もうとしてしまって、結局うまくいかない。平沼赳夫の心のふるさとは、いつまで経っても自民党なのだ。

野田聖子に対する「刺客」はなかなか発表されなかったが、野田は「自民党ホープである私にだけは刺客は立てないだろう」と期待していたフシがあった。それは、見ていてとても不愉快だったので、対立候補佐藤ゆかりが立てられた時、正直言ってざまあみろと思った。

私はあの時、刺客が立った選挙区は共倒れになって民主党議席を取れば良いと思ったのだが、静岡7区にしても岐阜1区にしても岡山3区にしても、刺客と造反組の一騎打ちになってしまった。どちらにも勝たせたくなかった私がフラストレーションをため込んだのはいうまでもない。広島6区では私は亀井静香を応援したが、自民党に未練タラタラだった無所属の「造反組」を私は応援しなかった。

結局昔話になってしまった。今度こそ、宮川隆義の予想が当たれば良いと思うが、あそこまで極端な結果にはならないのではないか。一方、「サンデー毎日」は自民党が辛うじて第一党を守るという予想を出しているが、これは自民党に甘く、野党に厳しい予想だと思う。

いつも思うのだが、文春や新潮は自民党に批判的な学者や評論家を起用して、自民党不利の予想を出す。一方、「サンデー毎日」は御用評論家を起用して、自民党に甘い予想を出す。普段の論調と真逆なのだが、これは各誌とも応援する側の陣営を引き締める狙いがあるのではないかと勘繰っている。

私の予想は、民主党が第一党になるものの、単独過半数には至らず、社民党国民新党の勢力を足して過半数に達し、新政権が発足するというものである。

なお、解散先送りが予想されているが、これはなお予断を許さない。