kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「虎キラー」の三浦が阪神入りしたって、三浦も阪神も不幸になるだけだ

横浜ベイスターズ三浦大輔投手がFA宣言をした。

当地では大阪からスポーツ紙が来るので、やれ川上だ、やれ三浦だとセ・リーグの有力投手はみな阪神入りするのではないかと思えるほどだ。少し前までは、東京でも同じような報道が巨人についてなされていたことだろう(現在は巨人の人気が下がっているので、さほどの報道ではなかろうと思う)。

だが、もし三浦が阪神入りしたら、1995年にFAで広島から巨人入りした川口和久と同じ道をたどると思う。

その頃川口は、巨人と阪神にしか勝てない投手に成り下がっていた。阪神は単に誰が相手でも打てない弱いチームだっただけの話で、川口が本当に得意にしていたのは巨人だけだった。その「巨人キラー」の川口が巨人に入団した。当時の川口は、巨人戦の現役最多勝投手だった。

当時、広島カープファンの筑紫哲也が、「巨人キラーが巨人に入ってどうするんだ」と苦笑していたが、巨人入りした川口は阪神を除くどのチームにも通用せず、筑紫の懸念が現実のものになった。

三浦も、そうした投手である。但し、巨人キラーではなく阪神キラーだ。今年7勝10敗だった三浦だが、こと阪神戦に限っては4勝1敗。阪神戦に関しては、通算44勝(24敗)の山本昌(中日)に次ぐ37勝(15敗)を挙げており、勝ち越し数(22勝)および勝率では山本昌を上回る、まさに最強の「阪神キラー」である。しかも、阪神が強くなってからも勝ち星を稼いでいるから価値がある(山本昌も同様ではあるが)。

しかし、阪神戦以外の三浦の戦績は87勝107敗。しかも、対巨人10勝28敗という、すさまじいばかりの巨人応援団ぶりだ。

もし三浦が阪神に入団したところで、唯一勝てるお得意さんを失った上、今年巨人に歴史的大逆転負けを喫した阪神に、恥の上塗りをもたらす巨人戦での大炎上を繰り返すだけだろう。三浦にとっても阪神にとっても不幸な結果に終わることは間違いない。

三浦は、ベイスターズに残留すべきだ。そう私は思うのだが、いかがだろうか。