kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

将棋タイトル戦で初の3連敗4連勝

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20081218-OYT1T00606.htm?from=navr
は、若き渡辺明竜王の初の「永世竜王」資格獲得、羽生善治名人の「永世七冠」達成ならずの話題のほか、記事にもあるように、70年以上に及ぶ将棋のタイトル戦の歴史で、3連敗から4連勝した棋士は初めてという点で画期的だ。

囲碁では5例あり、趙治勲が3回、林海峰が2回記録している。2人の対決で林海峰趙治勲を相手に記録したこともあり、趙治勲は敗れたケースも含むと、5例中4例に絡んでいることになる。また、日本人棋士は一度も記録していない。さらに、5例中3例が1983〜84年に集中している。などなど、囲碁でも異例ずくめだ。必ずしも、将棋では起こりにくく囲碁では起こりやすいわけではなく、趙治勲林海峰の個性によるところが大きいのだろう。

7戦シリーズというと野球のワールドシリーズ日本シリーズも思い出すが、日本シリーズでは3連敗4連勝が3例あるのに(1引き分けのあった1986年を含む)、ワールドシリーズでは一度もなく、リーグ優勝を決めるプレーオフでも、2004年にボストン・レッドソックスニューヨーク・ヤンキースを相手に記録したのが唯一の例だ。この時敗れたヤンキースの四番打者は松井秀喜だった。また、勝ったレッドソックスワールドシリーズも4連勝で84年ぶりに制し、「バンビーノの呪い」を破るとともに、ポストシーズン8連勝というMLB記録も作った。こちらも異例ずくめだった。