kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「新自由主義」について語れば語るほどにボロを出す池田信夫

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d05a88a409024d2d1d75b25b84d40df1 には呆れた。

Neoliberalismという言葉が使われるようになった最初はHarvey "A Brief History of Neoliberalism"(2005)で

嘘こけ。"Neoliberalism" という英単語なくして、「新」自由主義などという日本語が生まれてくるはずがない。私はハーヴェイの『新自由主義』を読んだから知っているが、この本の邦訳が出版されたのは2007年だ。

新自由主義―その歴史的展開と現在

新自由主義―その歴史的展開と現在

一方、ブログ運動の「STOP THE KOIZUMI」などで「新自由主義」が活発に批判されていたのは、郵政総選挙のあった2005年だった。その頃には、「新自由主義」とか「ネオリベラリズム」「ネオリベ」などの用語は普通に用いられていたはずだ。

そして、ハーヴェイの原著が発行されたのがその2005年なのだ。

だから、池田信夫が書いていることは、まるっきりの嘘っぱちだ。私はかねてから池田のことを「経済学者とは認めていない」とか「四流経済学者」などと酷評してきたが、ここまでひどいとは想像もしていなかった。