kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎氏についての森田実氏のコメント

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05085.HTML

[1]小沢一郎氏が検察当局を批判して、自己の正当性を守るために戦うことは、小沢氏の当然の権利であり、当然のことである。小沢氏の支持者が、小沢氏を支持して、検察当局と戦うことも、また当然の権利である。
[2]しかし、この問題を国政の中心テーマにしてはならない。今日の日本の国政の中心テーマは、国民経済を守ることである。政府として不況対策を実行し、国民生活と国民経済を守ることである。これが、近い将来行われる衆議院議員選挙の中心テーマでなければならない。民主党は小沢代表を先頭にして検察当局の “国策捜査”との戦いを中心に据える方向に動いているが、これは慎むべきである。国政全体から見れば、主は経済である。“国策捜査”問題は重要だが、「主」とはいえないと思う。「木を見て森を見ず」の態度はとるべきではない。
[3]小沢代表ら民主党の執行部は、民主党全体を動員して、小沢事務所に対する検察当局の“国策捜査”と戦う構えだが、これによって多くの有望な民主党の若手候補者が危機に立つことは明らかである。民主党執行部が、強大な司法権力に対して民主党全体として戦いを挑んだとき大多数の国民が民主党を支持すると考えているとすれば、甘い、甘すぎる。
[4]小沢一郎氏が、検察当局の行為を理不尽と考えるとすれば、これと戦うことはよい。当然の権利だ。だが、この問題を国政のすべてに優先する中心テーマにしてはならないし、また、民主党全体を巻き込んではならない。政治指導者はつらいものである。ときには孤独に耐えて戦わなければならない。小沢氏はいま孤独に耐えなければならない。民主党全体を巻き込むのは慎むべきである。民主党は正念場である。
[5]民主党は、清潔な国民に支持されるよいイメージを持った若手政治家を代表につけて、総選挙に駒を進めるべきである。早くこの方向に転換すれば、「禍を転じて福となす」道が開かれるだろうと思う。小沢氏一人の民主党ではない。民主党は国民のものなのだ。

森田さんの意見は正論そのもの。小沢一郎氏の名誉は個人の問題だが、選挙での各政党の消長は国民の問題だ。民主党小沢一郎氏と心中してはならない。「新自由主義」を捨てるのは良いが、「心中主義」に走ってはならないのである。