kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「国策報道」の決定的証拠 − 同一情報源の「時事通信」と6時間前に抜いた「きっこの日記」の比較

きまぐれな日々 小沢一郎の「収賄疑惑」も「小沢神話」もすべて幻では? のコメント欄で、興味深い情報を教えていただいた。

前の記事で「真偽不明」と書いた「きっこの日記」の情報だが、「きっこ」の6時間後に同一の情報源によると思われる時事通信の報道が出ていたのだ。

西松建設前社長が小沢氏からの便宜供与を否定: きっこのブログ

西松建設前社長が小沢氏からの便宜供与を否定」(世田谷通信)

西松建設の違法献金事件に関して、西松建設の国沢幹雄前社長が、民主党小沢一郎代表側からの便宜供与はなかったと証言していることが分かった。東京地検特捜部は、西松建設による小沢氏側への献金公共工事などの見返りを目的としたものとして捜査しているが、国沢前社長は「公共工事が欲しかったので(小沢氏側への)献金を続けていたが、まったく工事を回してもらえないため、このまま献金を続けていても無駄だと思い、2つの政治団体を解散するに至った」と証言した。この証言は、小沢氏の影響力が強いと言われている東北地方での公共工事が、西松建設側にほとんど斡旋されていなかった事実とも合致している。

上記は「きっこのブログ」からの引用だが、私は「きっこの日記」が更新されるたびに、「お知らせメール」を受け取るサービスを受けている。そのメールによると、「きっこの日記」の更新日時は、3月11日13時49分56秒となっている。

一方、時事通信は、「きっこ」の6時間後の11日19時57分に、下記の記事を配信した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090311-00000140-jij-soci

「東北支店弱く、焦って献金」=受注工作の一環−規正法違反事件・東京地検

3月11日19時57分配信 時事通信

 西松建設小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」に違法献金したとされる事件で、同社担当者が小沢氏側への献金について、東京地検特捜部の調べに対し、「東北支店が弱く焦っていた。東北には公共工事が多いため、(受注の)戦略のため献金した」と話していることが11日、分かった。同社関係者が明らかにした。同社は過去十数年間で小沢氏側へ約3億円を献金しており、特捜部は受注工作の一環だったとみて、裏付けを急いでいる。
 西松関係者によると、同社は2000年、陸山会の会計責任者を引き継いだ公設第一秘書大久保隆規容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=と企業献金の枠組みを調整。社名を隠すため、ダミーの政治団体新政治問題研究会」などを通じ、岩手県民主党支部や党連合会などにも献金していた。
 同社東北支店の営業には、「業務屋」と呼ばれる談合担当がいたという。しかし、他社との受注調整でも公共工事を取るのは容易でなく、小沢氏の影響力が強い岩手県を中心に東北地方で、政治的影響力を背景に受注を目指したとされる。

赤字ボールドの部分を比較すると、両者は同じ情報源によるものと推定される。ところが、「きっこの日記」の方にある、

国沢前社長は「公共工事が欲しかったので(小沢氏側への)献金を続けていたが、まったく工事を回してもらえないため、このまま献金を続けていても無駄だと思い、2つの政治団体を解散するに至った」と証言した。

の部分が、時事通信の報道からは抜け落ちており、その代わりに、

しかし、他社との受注調整でも公共工事を取るのは容易でなく、小沢氏の影響力が強い岩手県を中心に東北地方で、政治的影響力を背景に受注を目指したとされる。

などと書かれている。取材に当たった記者の第一報は、「きっこの日記」が書いたようなものだったのが、小沢一郎に不利な印象を与えるべく改竄されたものとしか考えられない。

私は、これこそ「国策報道」の決定的証拠だと考える。