kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

亀井静香氏が民主党に「喝」

早朝のTBSテレビ「時事放談」に亀井静香野中広務が出ていた。野中氏は小沢一郎とは仇敵の間柄、亀井氏も小沢一郎と仇敵の時期が長かったものの、現在は「友情などはないが、政治的な理由で」手を組んでいる間柄だ。

亀井氏は、小沢氏を庇う筋合いはないとしながらも、権力の濫用である今回の西松建設違法献金事件における東京地検の捜査を批判。一方、野中氏は1992年の金丸事件に言及し、「来るべきものが来た」として小沢氏を批判した。

この2人だと当然議論は合意には至らず、ともに自説を主張していたが、番組の最後で亀井氏が、民主党は黙っていれば政権が転がり込んでくるなんて甘いことを考えていてはいけない。情勢は一日で代わるものだし、権力が代わる時には、議会制民主主義をとる国であっても、東南アジアのように血が流れるものだ、と言っていたのが印象に残った。

そういう亀井氏自身も、2005年の郵政総選挙では、コイズミのまさかの刺客作戦にすぐさま対応することができなかった。たしか同年8月14日のテレビ朝日サンデープロジェクト』に亀井氏と平沼赳夫が出演した時、2人とも煮え切らない態度で自民党公認への未練がありありだったのに呆れてしまったことを覚えている。亀井氏は結局国民新党を立ち上げたのだが、平沼はそれにさえ加わらず、長く自民党への未練を見せ続けた。新党結成の工作をする時も、自民党より先に民主党に手を突っ込んでしまう稚拙な失敗を犯し、結局「平沼グループ」と称して極右仲間たちを集めるにとどまっている。社民党と手を組んで民主党を牽制している亀井氏は、郵政総選挙の失敗からよく学んだ政治家に見えるが、平沼は病気から復帰後は「パンダのランラン(平沼発言のママ)が死んだのはどこやらの陰謀だ」とか、「10年間選挙を止めて大連立政権を作れ」などと、耄碌したとしか思えない電波発言を連発するようになった。現在では亀井氏と平沼の力量に大差がついてしまい、平沼はもはや政治家としては半分死んだようなものと考えるべきだろう。こんな男がひところには「次期総理候補」に擬されていたこともあったとは、今となっては信じられない。平沼の一番弟子の城内実は、たぶん次の選挙で当選するだろうが、早晩平沼と決別して自民党復党の道を探ることになるのではないかと私はにらんでいる。

いつもの癖で、平沼・城内批判に脱線してしまったが、亀井静香民主党への「喝」には私も共感した。民主党はもっとアグレッシブに自民党と全面対決する姿勢を見せなければならない。