kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

『週刊現代』で3評論家が「6・14衆院選」の与野党伯仲を予想

このところすっかり週刊誌を買う習慣がなくなっていたが、『週刊現代』に衆院選の予想が出ていたので買った。仮に投票日が6月14日と仮定した時の各党の獲得議席数を予想したものだ。

ここでは、浅川博忠、伊藤達美、有馬晴海の3氏が議席数を占っているが、いずれも与野党伯仲の予想。3氏とも1月の予想より自民党議席を増やしているが、浅川氏が6議席、伊藤氏は8議席を増やしているだけで、自民完敗を予想していた有馬氏のみが、自民党議席予想を30議席増やして与野党伯仲を予想している。

つまり、「西松事件」で大騒ぎした割には有権者の動きはさほど大きくないように読めるのだ。

注目の選挙区では、北海道11区では「もうろう会見」の中川昭一が、西松事件でなぜか岩手4区の高橋嘉信をさしおいて先に参考人聴取を受けた石川知裕を大きくリードしており、これは検察および官邸側のもくろみ通りといえるが、北海道12区では武部勤が相変わらず苦戦している。青森1区の津島雄二も苦戦で、自民党ではやはり極右か町村派にあらずんば人にあらずという状態のようだ。

東京や神奈川で理不尽に自民党が強いのは相変わらずだが、大阪では自民は苦しい。与党の苦境を何とか支えているのが公明党という図式だ。逆に言うと、公明党なくしては大阪の自民党は壊滅であって、このことからも自民党は(民主党と大連立を組まない限り)公明党の呪縛を脱することなどできないことがわかる。

静岡7区は相変わらず城内実が優勢だが、片山さつきが追い上げ始めた。「派遣村」での売名が功を奏したのかも知れず、そういえば愛知13区の大村秀章も楽勝に近い情勢になってきた。城内実が「派遣村」に対していかなるスタンスをとっているのかはよくわからない。

四国では、愛媛、高知で自民党が強い。徳島、香川は民主党が優勢だったが、混戦になってきた。徳島2区、香川1区、香川2区は自民、民主のどちらに転んでも不思議はない。よけいなのは香川1区で候補者を立てないはずだった共産党が候補者を立てることにしたことで、これで民主党小川淳也楽勝の情勢が変わった。香川1区の自民党現職・平井卓也は、地方選出のくせに「カイカク派」の議員であり、もちろん世襲政治家だ。しかも、地元地方紙『四国新聞』のオーナーであることを悪用して、地元で情報操作を行っている。数年前には、自らのスキャンダルをもみ消したこともあり、四国の自民党政治家の中でももっとも凶悪な男である。四国では、この男だけは何が何でも落選させなければならないと私は思うのだが、なぜわざわざこの選挙区に一度は擁立を断念した共産党が候補を立てることにしたのか、意味がさっぱりわからない。他の選挙区ならともかく、なぜ香川1区にと思う。比例区における私の投票先は、これで決まった。共産党には投票しない。

中国地方では、倉敷市を選挙区とする岡山4区で橋本龍太郎の息子・橋本岳が苦戦。『週刊現代』に掲載されている地元実力者の言葉によると、近い将来叔父の橋本大二郎と連携するか、そのまま自民党橋本龍太郎の地盤を守るかの選択を強いられるだろうとのことで、あれほど橋本龍太郎が磐石だった倉敷でさえそんなことになるのかと驚く。同じ自民党でも、清和会系と経世会系で、ここまで勢いが違ってしまった。平沼赳夫の岡山3区は、残念ながら無風である。

九州では、落選必至と見られていた山崎拓太田誠一古賀誠らが残念ながら盛り返してきたようだ。私の印象では、九州人というのは権威に弱い傾向があるように思うが、それが出ているのだろうか。

ところで、上記のように西松事件民主党優勢ムードを一変させた衆院選に対して、『サンデー毎日』の都議選予想では、自民党が現状維持かやや議席を減らすという予測を出している。一方、民主党議席を伸ばして自民党に迫るとしている。しかも、衆院の早期解散がない場合、衆院選の前哨戦として都議選が注目されて投票率が上がると、自民党議席はさらに減る可能性があるとも指摘している。

東京都の場合、民主党の議員も結構ネオコンだったりネオリベだったりするので、私としてはどうでもよいのだが、少なくとも自民党に追い風が吹いているわけではなさそうだ。