小池元防衛相が党基地対策委員長を「抗議の辞任」 と題された産経新聞の記事だが、これは小池百合子を持ち上げる提灯記事ではない。
自民党の小池百合子元防衛相は16日、党本部で記者団に、党基地対策特別委員長を辞任したことを明らかにした。
党の国防関係合同会議が麻生太郎首相(党総裁)に提出した提言の「敵基地攻撃能力の保有」の項目に「予防的先制攻撃を行わない」との文言が盛り込まれたことに抗議したという。
この文言は、提言の作成過程で、自民党の防衛庁長官・防衛相経験者会議が「外国に誤解を与えてはいけない」とする山崎拓元副総裁らの主張を取り入れて採用した表現。
敵基地攻撃は国際法や憲法、専守防衛の範囲内の「先制攻撃」の一種。「予防的先制攻撃」は差し迫った脅威ではないが放置すれば将来、受け入れがたい脅威をもたらす可能性のある相手を攻撃する国際法上違法な「予防攻撃」を指す。
小池氏は産経新聞の取材に対し「『専守防衛』で手足を縛り、『予防的専制攻撃』でさらに縛る。縛る話ばかりだ。日本の防衛政策を縛り続けていいのか。近隣諸国への配慮といっても、向こうは配慮なんてしない」と語った。
(産経新聞 2009.6.16 16:48)
つまり、敵基地攻撃を認める立場においてさえ、「予防的先制攻撃」は国際法違反であり、認められませんよ、とやんわり小池を批判する記事を産経新聞は書いているというわけだ。
有名な軍事ヲタブログも、小池を厳しく批判している。
「予防的先制攻撃」と「自衛的先制攻撃」の違いを理解していない小池百合子元防衛相 : 週刊オブイェクト
要するにこの自称「マダム寿司」は、イケイケの低能右翼オバサンに過ぎないというワケである。コイズミのオキニなんて、しょせんその程度だ。こんなのが防衛大臣を務めていたのだから、空恐ろしい話である。