kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「右も左もない」と言っている人たちに限ってイデオロギーにこだわる

当ブログでも表ブログの『きまぐれな日々』でも、民主党の「日の丸つなぎ合わせによる党旗作製」のようなつまらない話題はこれまで一度も取り上げなかったが、昨日、さる有名ブログを読んでいたら、テレビは、さもこの件が重大問題であるかのように騒いでいるのだという。

それで一言書いておくが、この件については、たとえば、http://newthrees.blog18.fc2.com/blog-entry-635.html などが、安倍晋三の発言を「正論」と持ち上げて大騒ぎしている。確かに、産経新聞が出している月刊誌「正論」なら大騒ぎしそうな件だが、同じブログは、http://newthrees.blog18.fc2.com/blog-entry-632.html では、管理人が毎日新聞の「毎日ボートマッチ えらぼーと」をやった結果を公開して、

最も、政策が近いのが新党大地(67%)だそうだ。次に国民新党(58%)、共産党(55%)、改革クラブ(55%)と続く。一番遠いのが公明党(31%)で次に遠いのが自民党(37%)である。現政権に反対しているわけでもないが、毎日ボードマッチ(えらぼーど)ではそのような結果となった。

私(新三)のことを極右と書かれた『きまぐれな日々』を運営されるkojitaken氏はこの結果をどのように受け止めるであろうか。

などと書いている。しかし、「えらぼーと」で候補者及び読者のイデオロギーを測る設問はごく一部で、憲法改正を問う第1問、集団的自衛権の政府解釈見直しを問う第2問、核兵器保有検討の是非を問う第3問、それに外交・安全保障を問う第18〜20問に限られている。

そして、第1〜3問は、「憲法問題」のカテゴリに入れられていて、管理人自身の回答から「テーマ別一致度」を見てみると一目瞭然なのだが、このカテゴリにおける各政党と管理人との政策一致度は、高い順に幸福実現党89%、改革クラブ75%、自民党65%、国民新党41%、みんなの党33%、新党大地25%、民主党18%、新党日本17%、公明党10%、共産党0%、社民党0%となっている。自民党より極右の幸福実現党改革クラブとの一致度の方が高く、これは管理人が核武装検討の是非を問う質問に、「状況次第で検討する」と答えているためだ。こんな超タカ派の選択肢を選んだ候補者は、自民党の中でさえ少数であり、自民党候補の71%は「検討不要」と答えている。平沼一派では、親分の平沼赳夫は管理人よりさらに過激な「検討する」を選んでいるが、左派にもいい顔をしたい城内実は「検討不要」と答えているのだ。これだけを見ても、『新三ログ』の管理人を「極右」と評してもあながち的外れであるとは言えないだろう。

もちろん、私は『新三ログ』管理人の回答を全否定するものではなく、イデオロギーの絡まない問題、たとえば経済政策に関しては、新自由主義に傾斜する自民党と同ブログ管理人の距離は大きく、野党や私のスタンスにかなり近い。しかし、これはポリティカルコンパスでいうと「経済軸」の話であって、右だ左だというイデオロギー的スタンスは、政治思想軸を問う質問に対する答えで測られるべきものだ。『新三ログ』管理人のスタンスを一言で言うと、「国家社会主義」になるのではないかと私は考えている。

それにしても、日頃は「つまらない右や左のイデオロギーにこだわるな」と言っている人に限って、選挙の時などのここ一番になると、自分の方からイデオロギーに強烈にこだわることは、なかなか興味深い。