kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

社民党は環境大臣を獲れ

民主・社民・国民新党の三党が連立協議に合意し、社民党福島瑞穂国民新党亀井静香の入閣が内定した。
http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200909090267.html

総選挙で社民党共産党ともども解散前の議席を守ったが、比例区の得票数を見ると共産党が前回比で横ばいだったのに対し、社民党は大幅に得票を減らした。また、国民新党議席を減らし、綿貫民輔亀井久興両氏が落選するなど、議席を伸ばした「みんなの党」の後塵を拝した。「みんなの党」の渡辺喜美は、亀井静香にはるかに劣るチンピラ政治家としか言いようのない人物であることを考え合わせると、社民・国民新両党の苦戦は、「どうせ連立与党入りするんだから」と有権者に軽く見られたせいなのだろう。

実際、選挙後のネットでの論調を見ていると、左翼的な人まで「社民党国民新党はごちゃごちゃ言ってないで早く連立協議をまとめろ」などと言っていた。これを見ていた私は、日本人の同調圧力とはすさまじいものだなあと呆れていた。

政局のニュースを追っていれば、民主党が社民・国民新両党と連立を組まないわけにはいかないのは明らかなのだから、社民・国民新両党の側からしたら、自分たちの要求を民主党にのませるべく粘るべき場面だったのだ。結局昨日連立協議は合意に至ったが、私はもっと粘っても良かったとさえ思っている。民主党への強烈な追い風に煽られて得票や議席を減らした両党だが、この両党抜きの民主党政権なんか、私にはとうてい支持できない。いわば自ら犠牲になってまで民主党の歯止めになろうとしている社民・国民新両党を、みんなもっと温かい目で見てほしいと思う。

さて、ポストだが、ちょっと前に社民党厚生労働大臣を欲しがっているという噂をどこかで聞いた。しかし、私はそれよりも環境大臣の方が良いと思う。温室効果ガス削減の2020年中期目標に関して、民主党の1990年比25%削減案は国際的に好感を持って迎えられたようだが、それでも民主党原子力発電推進勢力だ。これに対し、原発に反対して、自然エネルギーに力を入れることによって1990年比30%削減を掲げているのが社民党である。社民党と野党・共産党は主張が極めてよく似通っているのだが、ほとんどすべての問題に関して、共産党の能力の方が社民党よりはるかに上である。しかし、環境・エネルギー政策のたった一点に限っては、私は共産党より社民党を買う。社民党は9条護憲原理主義よりも環境・エネルギー政策を看板に架け替えてはどうかと思うくらいだ。いわば、党の隠れたセールスポイント。それを前面に出すためには、環境大臣のポストを獲るほうが、厚生労働大臣よりずっと良い。労働問題だったら亀井静香だって福島瑞穂に全く遜色ない働きをしてくれるだろうから、社民党でなければならないとはいえないが、環境・エネルギー問題はそうではない。社民党は、是非環境大臣のポストを獲るべきだ。