kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「松井の呪い」脱出なるか?

ボストン・レッドソックスが「バンビーノの呪い」を破ってから早いものでもう5年になる。呪いの解けたボストンでは、松坂がワールドチャンピオンを決定する勝利投手にもなった。

「呪い」を打ち破るきっかけになったのは、2004年のリーグ優勝決定シリーズでボストンがニューヨーク・ヤンキースに3連敗したあと4連勝するという、MLBポストシーズンでは後にも先にもこの一度しかない大逆転劇だった。ところが、日本シリーズではこのパターンは過去3度もある(初戦を引き分けて8試合を戦った1986年の西武−広島戦を含む)。この、いかにも「日本的」な逆転劇のキーマンになったのが松井秀喜であって、最初の3試合で打ちまくった松井は、第4戦以降打棒がふるわず、逆転負けの元凶になってしまったのだった。

その後のヤンキースは、リーグ優勝決定シリーズで負け、そのうち地区シリーズでも負けるようになり、ついにはポストシーズンにも進出できなくなるなど、昨年まで年々成績を落としていた。松井も、2004年の31本塁打をピークとして成績を落とし、トレードの噂の絶えない選手になった。去年だったか今年だったか、阪神入りが噂されたこともある。私はひそかに、「バンビーノの呪い」はヤンキースに移って、「松井の呪い」になってしまったのではないかと思っていた。実際には、ヤンキースの最後の「ワールドチャンピオン」は2000年であって、2001年と2003年にはワールドシリーズで敗北、2002年にはリーグ優勝シリーズで敗北するなど、2004年以前から陰りを見せ始めていたのではあったけれど(ブッシュJr.が大統領になってからヤンキースのワールドチャンピオンはなかったわけだ)。

ヤンキースの退潮がいつ始まったかはともかく、松井秀喜は今年復活し、2004年に次ぐ自己2番目の28本塁打を放ち、ヤンキースが久々に進出した地区シリーズ第1戦で、松井がダメ押し2ランを放った。果たして、「松井の呪い」から脱却できるか、ポストシーズンの今後が注目される。