kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

植草一秀氏の「師」って誰なんだろう?

前の記事*1の続き。

 男性の恩師から東洋の思想を学んだ。安倍晋三現首相が官房副長官だった時に恩師が提案して安倍氏を囲む5人の食事会が発足してほぼ毎月集まった。安倍氏の首相就任に備える勉強会だった。恩師は世の中で最も早くに安倍氏の首相就任を予言した。

植草一秀 『知られざる真実 −勾留地にて−』 (イプシロン出版企画、2007年)167頁)

これと、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090804/1249402742#c1258403452 経由でたどったサイト http://www.fujitani-shoken.com/profile.html の中にある、

そう、しかも与野党問わず、富士谷のすごいところは、通称「7人の会」というんだけど、著名な政治評論家、大学教授、シンクタンク代表、さらには元公安調査庁のOBを集めて、徹底的に情報を分析するんだ。

という座談会での記者の発言がオーバーラップする。「7人の会」はかつては「5人の会」と言ったりしなかっただろうか(思い過ごしでした。追記参照)。

ちなみに、この富士谷紹憲氏は、8月5日に死去したそうだが、政界に信者が多く、前掲サイトの記事によると、

自民党ではダブル中川(昭一、秀直)、高村正彦野田聖子高市早苗、離党した平沼赳夫も富士谷シンパ。さらには民主党では、前原誠司元代表)に、仙谷由人羽田孜など、派閥や党のナンバー2クラスがごろごろいる。

とある。しかも、この故富士谷紹憲氏こそ、「池田大作在日説」の発信源らしいのだ。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090804/1249402742#c1258403452 に、講演会におけるリチャード・コシミズの発言が紹介されている。

http://www.youtube.com/watch?v=GG7cOEZ87yk
http://blog.goo.ne.jp/candy-cats7/e/118c92a3974deba64c79d64fb545019a
その結果まず気が付いたのは創価の名誉会長がどうやらあちらの人であると。
それを最初に言い出したのが、永田町の陰陽師という事で有名な富士谷紹憲(ふじたに・しょうけん)先生。

富士谷先生がこう仰った。
池田大作は、ソン・ジョンジャクという在日朝鮮人の息子である。その母親の姓は池(チ)である。お父さんのジョンジャクのジョンというのは田んぼの田、池に田んぼをつけると池田になる。」

これを富士谷先生が仰ったのは富士谷先生がご自分で調べたわけじゃない。
それは永田町に色んな人が出入りしていて、弁護士もいれば政治家もいるわけ。
政治家というのは調べる事が出来る。色んな事を調べる特権を持っている。
そういう特権を持った方々がお調べになって、その結果分かったんだと思う。
中略

ちなみにいつも言っていますが、
ソン・テジャクという名前は私が命名しました。

つまり、「池田大作の本名がソン・テジャクである」というのは、リチャード・コシミズが撒き散らしたデマだが、その大元は故富士谷紹憲氏だったらしい。

リアルの政治家からネット言論にいたるまで、この手のトンデモに汚染されていたことになる。唖然とする。

[追記]
植草一秀氏の「恩師」は、植草氏より一回り上の子年生まれの人だと著書に明記されていたので、故富士谷紹憲氏とは別人であることがわかりました。残念(笑)。