かつて田岡俊次の『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』を読んだ私は、実際問題PAC3なんか要らないだろ、と思う。
- 作者: 田岡俊次
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/03/13
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「PAC3 田岡俊次」でググったら、下記のブログ記事が引っかかった。
アヴェスターにはこう書いている? 田岡俊次 『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』(その3)
以下引用する。
日本が加わっているのは「中間段階」と「終末段階」の迎撃で、2007年3月には終末段階用の「パトリオットPAC3」(Patriot Advanced Capability 3)が航空自衛隊入間基地の第4高射隊に配備される。また、沖縄の米空軍嘉手納基地には、米陸軍第1防空砲兵連隊第1大隊のパトリオット発射機24輌(その一部がPAC3装備)が06年10月から配備されている。
ただし入間に入るPAC3は8発にすぎず、第4高射隊が持つパトリオットPAC2自走発射機5輌のうち2輌を改修しPAC3各4発を積む。・・・(中略)・・・。PAC3は、1発8億円もするから多くは買えないのだ。
PAC3の射程は20キロ(あるいはそれ以下)とされ、基本的には1地点しか守れない。まず入間に置くのは米空軍横田基地の在日米軍司令部を守るため、と考えられる。07年度(08年3月まで)には関東地方の他の3個高射隊(横須賀市武山、習志野、霞ヶ浦)にもPAC3が入るが、入間を含め計8輌、32発をすべて東京の西側に並べても首都圏全域の防衛は無理で、北朝鮮がもっとも狙いそうな横田、横須賀など米軍基地と、国会議事堂や官庁の集まる都心を守ることになりそうだ。
08年度には阪神・中京地区、09年度には北部九州(佐世保など)、10年度には青函地区(三沢など)と、それぞれに8輌32発が配備され、さらに11、12年度に定期修理などの予備用に16輌が改修される予定とみられる。計48輌、うち配置に就く32輌が射程わずか20キロかそれ以下の迎撃ミサイルを各4発積んでも隙間だらけで、日本のごく一部しか守れないのは明らかだ。
田岡氏の著書を引用したあと、ブログ主は下記のように書いている。
PAC3は1発8億円もするのだが、これを48輌×8発買うと3,072億円である。3,000億円以上かけて、国土のごくごく一部の防衛に使うというのは、どう考えても効率的ではない。「税金の無駄遣い」という言葉があるが、これこそまさに無駄使いの最たるものではなかろうか。
また、「何を守る」ために配備しているのかにも注目して欲しい。米軍や政府の「お偉方」を守るために配備されるのである。軍隊というものは「国民」を守るものではないのだが、まさにそのことを実証しているといえる。
(『アヴェスターにはこう書いてある』 2007年4月28日付エントリ 「田岡俊次 『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』(その3)」より)
2年前に書かれたブログ主の意見に同意するとともに、PAC3追加配備に難色を示しているという岡田克也外相を、当ブログは支持する。
[参考記事]
【緊急】「PAC3経費に難色」岡田外相に支持の声を!/核とミサイル防衛にNO!キャンペーン - 薔薇、または陽だまりの猫