kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

植草一秀センセとトンデモ(2) 9・11編

前エントリ*1の続き。

植草一秀センセの名著『知られざる真実 −勾留地にて−』より、「9・11陰謀論」を支持する植草センセの巻。

 2001年9月11日の同時多発テロには謎が多い。国防総省(=ペンタゴン)に旅客機が突入したと報じられたが、破壊された建物の突入口は旅客機の幅よりも小さかった。満タンの燃料が燃え尽きたといわれていたのに、突入口の断面に焦げていない電話帳が置かれていた。

 ワールドトレードセンターに突入した飛行機の腹部から、突入寸前に閃光が発せられた。ビル崩壊の瞬間の無数の小爆発も映像に映し出された。米国のローカルラジオ局スタッフが問題映像を集めて『ボーイングを探せ』と題するDVDを製作した。日本ではきくちゆみ氏が草の根で上映会を開催し、ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏が同時多発テロの疑惑を本にして出版した(『暴かれた9・11疑惑の真相』扶桑社)。

 2006年9月13日、私はこの問題についてのウェブマガジン用原稿を送信した。その直後に事件に巻き込まれた。原稿は掲載されなかった。9・11テロに関する疑惑を荒唐無稽と笑い飛ばす前にDVDを視聴することが必要だ。

植草一秀著『知られざる真実 −勾留地にて−』(イプシロン出版企画、2007年) 105頁)

引用文中の「事件」とは、植草センセが「痴漢」容疑で逮捕され、無実の罪で起訴されて有罪が確定し、先ごろ2か月の長きにわたって投獄された冤罪事件を指す。センセは無事出獄され、現在では旺盛な執筆活動を再開されている。

引用文において植草センセは、ご自身が「悪徳ペンタゴン」理論を編み出すに至った経緯を赤裸々に告白されている。心から畏敬の念を感じずにはいられない名文といえよう。