kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

仙谷大臣、引退世代からの増税を示唆

例の読売テレビ・辛坊の極悪ネオリベ番組が、今朝も「予算規模が92兆円にまでふくらんだ。バラマキだ」とか、「1兆円もの増税だ」などとセンセーショナルに絶叫している。だが、国民新党社民党がさらなる予算規模の拡大を主張しなかったと言って、彼らは溜飲を下げていた。経済右派のマスコミが喜ぶ分だけ景気回復が遅れることは言うまでもない。

この番組に仙谷由人行政刷新担当相が出演していて、こんな時に70兆円の予算なんて組めるかと、緊縮財税論側からの批判を一蹴していた。さらに、埋蔵金を使ったあとの財源として、国民に負担を求めると言っていたが、消費税増税への道を開こうとするマスコミに釘を刺すかのように、「消費税以外」の増税について語った。所得税の累進性強化でも言い出すかと思ってちょっと期待したが、仙谷氏はそれには触れなかった。仙谷氏は、仕事を終えて引退した世代の人たちの資産への課税を示唆した。相続税(の累進性強化と課税最低限の引き下げ?)も示唆していた。しかし、所得税の累進性強化について発言がなかったことには不満が残った。

だが、まず消費税増税ありきのマスコミの論調に釘を刺したことは評価できる。消費税増税はもっとずっとあとの段階で行うべき施策であり、これには生活必需品への税率は上げないなどの消費税の抜本改革を伴わなければならない。例えば消費税を一律10%に増税なんかしたら、日本社会の格差と貧困はますますひどくなる一方だ。