kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

サルコジ大統領もドル安を批判する発言をしていた

産経新聞のウソ八百記事への反証が出るわ出るわ。

下記は『世に倦む日日』のコメント欄*1からの抜粋。

ヨーロッパの新聞記事から


フランス在住の愛読者の一人です。日本の情報はネットでしか知りませんが、あまりに目に余る報道があったので、コメントさせていただきます。1月8日付けの産経で、菅財務相の為替発言について、「菅財務相の資質に「?」の声が続々 「軽率だ」「経済知らない」・・・」との見出しで報じています。http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100108/plc1001082054020-n1.htm


朝日、読売でも、大臣が為替相場について発言するのは異例だとの記事がありましたが、そんなことはないでしょう。「口先介入」にさしたる効果がないのは事実としても、過去、為替相場について言及した大臣、政府高官は、欧米も含め何人もいたはずです。(仮に、何も言わなければ言わないで、為替に無知だとか、現状容認だ、などとなったことでしょう。)


ちなみに、1月7日付けのル・モンドでは、サルコジ仏大統領が、「大幅なドル安のせいでユーロ圏の競争力が大きくそがれている、フランスが主催する2011年のG8、G11では現在のドル中心の国際通貨体制を根本的に再検討する」と発言したことを報じています。
http://www.lefigaro.fr/tauxetdevises/2010/01/07/04004-20100107ARTFIG00632-sarkozy-contre-le-desordre-des-monnaies-.php
感心するのは、この記事では、人気低迷が続くサルコジが国民の目を対外問題に向けさせるための方便だとか、新たな国際通貨体制の具体案が見えない、などと余計な茶々を入れずに、発言内容の紹介に終始していることです。


また、ヨーロッパの経済人が多く読んでいるフィナンシャル・タイムズでは、菅発言が市場の混乱を招いたとしながらも、日本政府が(日銀も巻き込んで)積極的な経済介入姿勢に転じたと捉え、最後には、ロバート・フェルドマンモルガン・スタンレー)の次のコメントで結んでいます。「新財務相は、その為替政策を明確にした。これが彼の需要サイド重視策と相まって実現すれば、経済成長と財政持続性の両面にとってプラスだ」
http://www.ft.com/cms/s/0/c5b37c56-fc22-11de-826f-00144feab49a.html?nclick_check=1


産経新聞の「米欧などと無用の摩擦を招く懸念もある」、「グローバル化する市場が鳩山政権に「ノー」を突きつけかねない事態は深刻だ」との評価は、一体何を根拠にしているのでしょうか?
(後略)


2010-01-09 05:47 安西


もちろん産経の記事に根拠など何もなく、単に頭の悪い産経新聞記者の願望を文章にしたものに過ぎない。落書き同然の記事。産経のような新聞のことを、「イエローペーパー」というのである。

もちろん、過去に小泉純一郎内閣で塩川正十郎財務相が口先介入した時には、産経は何の批判もしていない。検証した方のブログから当ブログにTBをいただいたので、改めて下記に紹介する。
塩爺時代の産経の論調 - Mちゃんの経世済民!


ま、産経だけじゃなくて、朝日や読売も「イエローペーパー」と呼んだ方が良さそうだけれど。