http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100117/stt1001171628006-n1.htm より。
平沼氏が新党結成へ
自民党離党組で無所属の平沼赳夫元経産相は17日、岡山市内のホテルで開いた後援会パーティーで、「今夏の参院選までに新しい保守勢力を結集して、自民党と共同して第3の流れをつくっていきたい」と述べ、新党を結成する方針を明らかにした。今夏の参院選に向け、候補者調整も進めているという。
平沼氏は「民主党は衆院で多数となり、永住外国人の地方参政権付与などマニフェスト(政権公約)にないことをやろうとしている」と指摘。そのうえで、「参院選でも単独過半数を取れば、この国は全体主義になる恐れがある」との懸念を示した。
終了後、記者団に、参院選について「10人以上は当選させなければならない」と述べた。
(2010年1月17日 産経新聞)
平沼赳夫が新党構想をぶち上げるのは、何も今に始まった話ではないが、「自民党と共同して」とはっきり言ってくれたところが嬉しい。これで、反自民でありながら平沼赳夫や城内実を応援する声が「リベラル・左派系」のネットワーカーから上がることはほとんどなくなるだろう。
一部で「みんなの党」などの新自由主義系政党との連携も噂されているが、あり得ないだろう。「みんなの党」と平沼・城内で小泉構造改革をめぐる評価で一致することは考えられないからだ。一時渡辺喜美が平沼との提携を探る動きを見せた時、江田憲司は、「国粋主義者とは組まない」と言って憮然としていたそうだ。ネオリベと国家主義者ははっきり分かれた方が良い。それにしても、全体主義者が全体主義の脅威を語るとは恐れ入る。
そして、平沼は新党構想を語ったのと同じパーティーで、注目すべき発言をした。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100118k0000m010058000c.html
以下引用する。
平沼赳夫元経済産業相(岡山3区)は17日、岡山市内で開いた政治資金パーティーのあいさつで政府の事業仕分けを批判し、仕分け人を務めた民主党の蓮舫参院議員について「元々日本人じゃない」と発言した。
平沼氏はあいさつの中で、次世代スーパーコンピューター開発費の仕分けで蓮舫議員が「世界一になる理由があるのか。2位では駄目なのか」と質問したことは「政治家として不謹慎だ」とし、「言いたくないが、言った本人は元々日本人じゃない」と発言。「キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と続けた。
平沼氏はパーティー終了後の取材に対し、「差別と取ってもらうと困る。日本の科学技術立国に対し、テレビ受けするセンセーショナルな政治は駄目だということ。彼女は日本国籍を取っており人種差別ではない」と説明した。
蓮舫議員のウェブサイトによると、蓮舫議員は67年、台湾人の父と日本人の母の間に生まれた。当時は父親が日本人の場合にしか日本国籍を取得できなかったが、改正国籍法施行後の85年に日本国籍を取得した。【石川勝義】
毎日新聞 2010年1月17日 20時25分(最終更新 1月17日 20時54分)
このレイシズム炸裂の発言。平沼の子分・城内実の伝説のエントリ◎ 政 治 ◎ 「国籍法」の改悪に反対する! « 城内 実(きうちみのる) オフィシャルサイトを思い出させるトンデモ発言だ。
この毎日新聞記事には、たちまち猛烈な数の「はてなブックマーク」がついている。
はてなブックマーク - 平沼赳夫氏:蓮舫議員の仕分け批判「元々日本人じゃない」 - 毎日jp(毎日新聞)
こんな平沼赳夫が立ち上げるという「新党」には、いったいどんな政治家が参加するのだろうか。興味津々である。