4年前に買った最上敏樹『国境なき平和に』(みすず書房、2006年)を今頃読んでいる。
- 作者: 最上敏樹
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2006/01/11
- メディア: 単行本
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その中に、次のような記述があった。
(自由社会では)「政府の機能はまず何より弱者を保護することにあるのであって、強者に対してはただ第二義的限定的にそうするにすぎない。進歩というものをはかる物差しは、いちばん弱い立場にある人たちの人権保障の拡充と、これから生まれてくる者が生きてゆく上での機会均等保証である」(前掲書55頁)
これは、クリスチャン・ベイという人の言葉だそうだ。著者は、国連改革の文脈でこの言葉を引用した(初出は『軍縮問題資料』1994年3月号掲載の「はしかとポリオと国連改革」)。
新自由主義社会では、いや、そんな馬鹿な話はやめておこう。