沈む自民丸から逃げ出す議員の冴えない顔ぶれ: 植草一秀の『知られざる真実』 より。
与謝野馨や「みんなの党」への容赦ない批判と比較して、鳩山邦夫や平沼赳夫への批判が名前を出しただけの通り一遍のものであることは措いといて、私が注目したのは下記の箇所。
鳩山政権は、
- 景気回復持続による税収自然増の確保
- 政府支出の徹底した仕分けによる政府支出の無駄排除
- 必要最小限の増収措置
の順序で、中期的な財政再建を実現する方針を明示するべきである。
2013年までの衆院任期中は増収措置に踏み込まないことを確約し、この間は景気回復の確実な達成と政府支出の無駄完全排除に全力を注ぐことを明示するべきだ。
(注:機種依存文字を書き換えました)
「2013年までの衆院任期中は増収措置に踏み込まない」ということは、その間消費税の増税を行わないだけではなく、税調の専門家委員会が意図するような、課税ベースを拡大することによる所得税や法人税の増税、あるいは環境税の新設等にも反対するという意味だろう。つまり、植草一秀センセは、神野直彦教授のような社民主義者ではなく、あくまでも「小さな政府」論者、言い換えれば新自由主義者なのだなあと、改めて認識した次第だ。