kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「民主 vs. 国民新党+社民党」の痴話ゲンカは、かつての「コイズミ vs. 抵抗勢力」と同じ構図だ。民社国連立政権はしたたかで、自民党は蚊帳の外だね

サンプロ」最終回で展開された与党三党の内紛から、「このていたらくでは三党連立は早晩分解する」という観測が広がったが、私の感想は全く異なっていた。

私が思い出したのは、小泉純一郎政権時代の、「コイズミ vs. 抵抗勢力」のバトルだった。あの頃、民主党を筆頭とする野党は蚊帳の外だった。「サンプロ」最終回でも、人々の注目は三者バラバラに見える民主党国民新党社民党の争いに集まり、自民党総裁谷垣禎一は見るも無惨なほど影が薄かった。しかし、あの三党のバトルをコイズミと抵抗勢力とのバトルに重ね合わせる人が誰もいないことを、私は意外に思った。

ようやく、『世に倦む日日』が、下記のように書いた。
http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-263.html

少し脱線するが、先日(3/28)のサンデープロジェクトの最終回を見ながら、与党の安泰と野党の衰滅を確信させられたが、与党の安定感を醸し出している要因として、菅直人福島瑞穂亀井静香の3人が居並ぶ景観の説得力がある。安定感があるのだ。3人の政策主張と説明能力が十分という点もあるが、それ以上に、女性の福島瑞穂が真ん中に座って絵を作ると、何とも安定したバランスを視聴者に印象づけるのである。福島瑞穂は「かわいい」なごみキャラクターのイメージ作りに腐心している。その好感度で政策の異端表象を緩和しようとしている。そして、半ばそれに成功している。テレビ時代の政治家の資質の演出に成功している。いずれにせよ、今は女性政治家の需要が高い。


ブログ主は三党のバトルを「コイズミ vs. 抵抗勢力」の八百長バトル(だったと私は確信している)になぞらえているわけではないが、あの番組を見て「与党の安泰と野党の衰滅」を感じたというのは、本当に同感だ。自民党の時代は終わった。谷垣禎一の存在感の希薄さは、見ていて気の毒になるほどだった。

何より連立政権首脳たちのしたたかさを感じたのは、三人がさんざん言い争ったあと、福島瑞穂がいけしゃあしゃあと、「離婚間際の夫婦はもっと会話がなくなりますから。大丈夫です」と言い放った時だ。

これを聞いて、私は、ああ、昔のコイズミと抵抗勢力の争いと同じように、民主党国民新党民主党社民党の争いも、一種の八百長なんだなと確信した。かつて、コイズミと抵抗勢力が裏で手を結んでいたように、民主党国民新党民主党社民党も、持ちつ持たれつでやっている。表面だけ見て「連立は風前のともし火」などと思うのは、馬鹿正直なギャラリーだけである。

もちろん、裏取引することには、メリットとデメリットがある。そのデメリットと矛盾を突きたいものだと、私は日々考えている。