サンデーモーニングの菅直人報道の続きだが、例によって消費税の話が出た。これについて、岸井成格は「菅さんは消費税増税と言わず税制全体の見直しと言う」と言っていた。
当たり前である。岸井成格だってちゃんと知っているのだ。そして、知っていながら消費税増税を煽る。
消費税についてさらに突っ込まれた時に、ついついマスコミにリップサービスしてしまう菅直人を見ると、いつも失望させられるが、直接税に手をつける前に消費税を増税する姿勢を菅直人が見せるなら、もちろん当ブログも猛攻撃する。ただ、現時点では菅直人はまだそこまで妥協はしていない。
マスコミがどんな報じ方をしているか。昨日、Gl17さんからいただいたコメントを紹介しよう。
Gl17 2010/06/05 14:01
昨日WBSをみていました。
民主の副大臣にいろいろと聞くのですが、経済課題の設問が凄まじかった。
「消費増税と法人減税はどうやって実現しますか」何をやるかは聞かないんですよ、やることは番組が決めてて、どうやってその言うこと聞きますか、って・・・。
これやるんだよね、返事は聞いてない!
回答者の方も、その空気でやらないとは言えない風で、言を左右にしてましたが。結局のところ、世間の言うこと聞くのが政治家の仕事だからなあ、マスコミが世間なのかはともかく。(まあ大きな一部ではある)
「世間の要請を聞く」という本来に立ち戻る可能性があったのが「生活」のスローガンだったんですが、エスタブリッシュ層の反撃は甘くないです。
いやはや、なんともすさまじい。そこまでして法人税減税と消費税増税をやらせたいのがマスコミ、財界、官僚などから構成される「エスタブリッシュ層」なのである。
小沢信者諸氏も、いつまでもなんとかの一つ覚えみたいに「菅直人は消費税増税論者」とレッテル貼りをするだけではなく、菅直人政権にまっとうな税制改革をさせるべく議論を盛り上げていくことはできないものか。
現状、小沢信者諸氏が書く文章を見ていると、まるで菅直人に消費税を増税させて、それで菅直人を貶めて小沢一郎を崇め奉る材料の一つにしたいかのように見える。彼らがまともな議論をしているのを目にしたことは一度もない。