kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

1973年のベースボール

最近、1973年という年に思いを馳せることが多い。

「雨に散った江川投手」を甲子園球場で観戦したとか、同じ甲子園球場阪神タイガース江夏豊投手が中日を相手に延長戦でノーヒット・ノーランを自らのサヨナラ本塁打で決めたとか、それにもかかわらず、これまた甲子園球場で巨人が阪神を下してV9を達成したことなど、少年時代には野球に関して印象に残る出来事の多い年だった。しかしこの1973年は、石油ショックの年であり、金大中KCIAに拉致された年であり、9月11日に起きたチリのクーデター(アジェンデ大統領が殺害され、ピノチェト政権が成立)で新自由主義の実験が始まったとか、田中角栄首相がこの年を「福祉元年」と定めて福祉国家建設を目指したものの石油ショックなどで挫折したことなど、政治・経済でも大きな時代の転換点になった年なのだった。何より、日本経済の高度成長が終焉を迎えた年だった。

個人的には、国鉄甲子園口駅から南に国道2号線に向かう商店街で、南沙織の「色づく街」がかかっていたことをよく思い出す。南沙織は、後年紅白歌合戦リバイバル出場した時にも、この歌を歌っていたはずだ。



1973年というと、キャンディーズのデビュー曲「あなたに夢中」を思い出すマニアの方もおられるかもしれないけれど。