ジョン・W・ダワーの『昭和』を読んでいるところ。
- 作者: ジョン・W・ダワー,明田川融
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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この本の第4章「造言飛語・不穏落書・特高警察の悪夢」に興味深い記載がある。『特高警察』昭和17年6月号からの引用として、下記のような「不敬言辞」が紹介されているのだ。
俺は召集されても天皇陛下の為めに死ぬのは厭だ
日本は皇室を倒さんと本当の幸福は来ないのだ
天皇陛下はユダヤ財閥の傀儡だぞ*1(ジョン・W・ダワー『昭和』(みすず書房、2010年) 118頁)
O.ヘンリー氏を思い出してしまったことはいうまでもないが、「反ユダヤ思想」は昔から結構根強いようだ。