kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

辻元清美氏の社民党離党に関する、保坂展人氏と「小沢信者」の落差

辻元清美社民党離党の件だが、非常に興味深いのは、いわゆる「小沢信者」の間に辻元氏の離党に不快感を示す意見が多いことだ。非「小沢信者」は概ね冷静な反応を示している。

昨年夏まで衆議院議員を務め、昨年8月の衆院選と今月の参院選でともに落選した社民党保坂展人氏が、辻元氏離党に関してブログ記事を書いている。保坂氏は、小沢信者の間でも非常に人気の高い政治家である(私は、「落選中だから政治家ではない」などとほざいた、元「元政治家」の誰かさんのようなことは言わず、落選中の市井の人だろうが保坂さんは「政治家」であると考えている)。

辻元清美さんの離党表明について - 保坂展人のどこどこ日記


保坂さんのブログ記事の引用はしない。是非リンク先をご参照いただきたいと思う。

こういう真摯な記事を読んでいると、小沢信者が「次期総選挙での落選間違いなしである以上、我が身可愛さがまず先に立ったのであろう」とか、「副大臣生活で与党としてのメリットを十二分に味わったため、その甘い誘惑を断ち切れなかった」などと書く文章が、いかに身勝手なものであるかがよくわかる。その卑小さには反吐が出そうだ。

辻元清美氏は、前原誠司国交相の下で副大臣として働いていた。だから、辻元氏が民主党入りして前原一派の一員になるのではないか。おそらく、小沢信者たちが考えたのはおおかたそんなところだろう。彼らにとっては、「国民の生活が第一」ではなくて、「小沢一郎の政治生活が第一」なのだ。保坂展人氏の爪の垢を煎じて飲んでもらいたいと思う。

日頃、保坂氏が「トンデモ」の影響を受けやすいことなどを批判していた私も、保坂氏の文章に感銘を受けた。私もまた保坂氏の爪の垢を煎じて飲むべきなのかもしれない。

私は、辻元清美氏は「与党」向きの人材であるし、「民主党左派」なるものが存在するかどうか自体怪しい現状では、辻元氏が政権に影響を与える選択をするのは悪くないと思う。一方で福島瑞穂氏のように、「筋を通す」政治勢力も必要だが、どちらにしても多勢に無勢としかいいようがないのが痛恨だ。

往々にして、大政党より小政党の方が分裂しやすい。