kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日新聞「声」欄より「クマ射殺に安易な抗議筋違い」

少し前になるが、10月20日付の朝日新聞(東京本社版)に、「クマ射殺に安易な抗議筋違い」と題した、岐阜県飛騨市の方(中垣久道さん、71歳)の投稿が出ていた。以下引用する。

 岐阜県の飛騨地方では先月、イノシシのオリに入ったクマを逃がそうとした猟友会員が襲われ、今月6日には、住宅街の住宅展示施設にクマが侵入して立てこもり、住民をパニックに陥れた。両方のクマとも猟友会の会員に射殺され、人的被害の拡大は防がれた。多くの市民や関係者から猟友会に感謝の意が寄せられた。

 しかし、無残な姿をテレビで見た遠方の人の一部からは、「なぜクマを殺した」「生き物の命を大切にしろ」などという抗議の電話が市役所や放送局などにあった、という。

 抗議する人は、関係者や当事者の判断に自然との共生を願う思想が欠けていると思っているのだろうか。日々自然の恵みを身近に感じ、その中で生かしてもらっている田舎暮らしの私たちは、都会人よりもずっと切実に問題と向き合っている。


私が「日本熊森協会」の件で気になったのは、この団体が兵庫県西宮市で始まったことだった。六甲山系でイノシシがよく出没するのは、実際に見たことが何度かあって知っていたが、六甲に熊は出るのかと、兵庫県出身の方に聞いてみたところ、出るらしいとのことだった。しかし、「熊森協会」を始めた西宮市の住人が、果たして切実にこの問題を向き合っている人たちなのだろうかという疑問は拭えない。

蛇足ながら、池田香代子さんは東京都立西高校から東京都立大学に進まれたとのことだ。東京都はいえ多摩地区のご出身らしい。池田さんは切実度をどれくらいお持ちなのだろうかとも思った。