ネット検索をしていたら、脱線して元プロ野球阪神タイガースのランディ・バースの情報に行き着いてしまった。
バースが現在オクラホマ州議会で民主党の議員をやっていることは知っていたが、6年前にバースについて書かれた日本の方のブログを見ると、バースは自身のサイトを開設していないようだった。
ランディ・バースの現在: CRYSTAL CLEAR (Beer)
もう一つ驚いたのが、今ちょっと調べてみてネットに全然情報がなかったことです。日本語で「ランディ・バース」で検索したら山ほど引っかかるのに、例えば「oklahoma randy bass」で検索してもオクラホマのバスフィッシングばかり出てきます。バースが州議会議員になってるという情報もほとんど手に入りませんでした。議員になるくらいの人だから、てっきり「randybass.com」みたいなページがあるのかと思ってた。その辺もなんだかのどかです。ちなみに randybass.comは全然関係ない金融系おっさんのページにつながりました。
だがそれは6年前の話。今では、ランディ・バースのサイトが存在する。
ところで、このサイトの "About"*1を見ると、阪神時代のバースのユニフォーム姿の画像が出ているが、こんなことが書いてある。
He has also been employeed to commentate baseball games for Minichi Broadcasting Systems in Japan. He worked as a scout for the Tokyo Giants from 1998 to 2003.
"Minichi" ってなんだ? と一瞬思ったが、これは毎日放送(大阪)のことで、そういえばMBS毎日放送が一時バースをコメンテーターとして起用していたと報じられていた。
それは知っていたのだが、
He worked as a scout for the Tokyo Giants from 1998 to 2003.
というのは全く知らなかった。バースは1998年から2003年まで、巨人(サンフランシスコじゃなくて、読売)のスカウトを務めていたというのである。おそらく、阪神ファンの間では「黒歴史」になっているのだろうが、バースの公式サイトに堂々と掲載されている。
阪神と巨人というのは、「黒歴史」の多い球団である。巨人の場合だと、「メイク・ドラマ」は、それが実現した1996年の前年、1995年にも長嶋茂雄が口走りながら実現せず、ヤクルト監督の野村克也に「メイク・ドラマじゃなくて『負けドラマ』だ」と皮肉られたり、「メイク・ドラマ」の翌年、1997年に、巨人が長く最下位に低迷していたにもかかわらず*2、長嶋が「メイク・ミラクル」と口走ったことに対して、ナベツネに「恥ずかしいからもう何も言うな」と呆れられた史実がある。要するに、長嶋は毎年同じことを言っていて、それがたまたま1996年に一度だけ実現したに過ぎないのだが、現在では1995年や1997年のことは「なかったこと」にされている。
バースが巨人のスカウトを務めていたことといい、「知られざる真実」とはこういうことを言うのではないかと思った。