吹き出してしまった。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101203/plt1012031638001-n1.htm
(前略)
「12月にも小沢氏がグループを率いて新党を結成し、亀井静香国民新党代表(74)や平沼赳夫たちあがれ日本代表(71)、安倍晋三(56)、麻生太郎(70)両元首相らと救国政権を立ち上げる可能性がある」「影の宰相」と言われる仙谷由人官房長官らの問責問題で、国会が紛糾していた11月下旬。国民新党の下地幹郎幹事長(49)が自民党の石原伸晃幹事長らに対し、こんな驚きの観測を小声で漏らした。
(後略)
昨今の政界読み物を見て私が思い出すのは、80年代から90年代初頭にかけての、プロ野球・読売ジャイアンツの長嶋茂雄をめぐる読み物の数々である。30年前、1980年の長嶋茂雄監督解任は、夕刊紙や週刊誌によって「クーデター」に仕立て上げられ、長嶋茂雄はかわいそうな犠牲者で、後任の巨人監督・藤田元司はドン・川上哲治の傀儡とされた。現在の政界読み物との対応でいうと、小沢一郎が当時の長嶋茂雄、菅直人が当時の藤田元司、仙谷由人が当時の川上哲治に相当する。
そして、上記リンク先の記事を掲載した夕刊フジには、長嶋巨人マンセーのトンデモ記事で鳴らした、江尻良文という記者がいる。この男は、長嶋退任後は巨人離れして阪神にすり寄っているが、上記リンク先の、小沢一郎が平沼、安倍、麻生らと「救国政権を立ち上げる可能性」という記事のノリは、江尻が書く巨人や阪神についての評論とそっくりなのである。
プロ野球で巨人が勝とうが阪神が勝とうが、国民の生活にさしたる影響はないが、政治はそうはいかない。国民の生活に直結する。
だが、政治を面白おかしく囃し立てる夕刊紙にとってはプロ野球も政治も等価らしい。夕刊紙の記者のような寄生虫どもが、政治をダメにしていく。