kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新自由主義はオリジナル民主党より自民党の方が先。鳩菅はパクっただけ

「きまぐれな日々」に、「ss」と名乗る馬鹿が下記のコメントを寄こしてきた。承認せず削除する代わりにここで晒して笑いものにする。

日付 11/02/01
名前 ss
タイトル なし


馬鹿なkojitakenにこれを引用しておこう。

http://twitter.com/nyantomah/status/27586083092963328
@ngc3333 TPPは政権交代以前から経産省産業構造審議会でずっと練っていた。会長は御手洗冨士夫。狙いは郵政、移民、農業法人化。政権交代後それを鳩山が蹴った。ところが菅が復活させやがった。唐突なんかぢゃない。それに新自由主義はオリジナル民主党の方が先。小泉はパクっただけだ。


最初携帯経由でこのコメントを見たとき、「はて、TPPが唐突に出てきたなんて書いた記憶はないのに、こいつ何言ってんだろう」と思った。

しかし、帰宅してPCでブログの管理画面から「ss」のコメントを改めて読み、「それに新自由主義はオリジナル民主党の方が先。小泉はパクっただけだ。」という部分が太字になっているのを見て、ああ、この馬鹿が言いたかったのはここだったんだと気づいて、大笑いしてしまった。

1996年に旧民主党が発足した時及び1998年に現在の民主党が発足した時、民主党の立ち位置は確かに自民党より新自由主義寄りだった。しかし、新自由主義のルーツは民主党ではなく自民党にある。1982年に総理大臣に就任した中曽根康弘こそ新自由主義の開祖である。そして、それを引き継いだといえるのが1993年に発足した新生党及びそれを引き継いだ新進党であり、新生党発足当時の党首は羽田孜だったが、実験は小沢一郎が担っており、小沢はのち新進党の党首になった。つまり、小沢一郎こそ新自由主義者中曽根康弘の後継者だった。1996年の総選挙の時点では、野党の新進党民主党がともに自民党より新自由主義寄りの立場にいた。自民党は、1978年の大平正芳から2000年に脳梗塞で倒れた小渕恵三までの間で、新自由主義の政治家が首相になったといえるのは中曽根康弘だけだった。

小泉純一郎は、その自民党を「国民政党」から新自由主義の「階級政党」に変えてしまったのだが、小泉が民主党から政策をパクっただけというなら、鳩山由紀夫菅直人新進党自由党から政策をパクっただけともいえる。小沢一郎率いる自由党こそ、もっとも新自由主義色の強い政党として有名だった。小沢は民主党入りした2003年に、横路孝弘グループと政策協定を結んで突如転向したのであって、自由党時代までの小沢一郎は強硬な新自由主義者として知られていた。

そして、日本における新自由主義の開祖は中曽根康弘であり、中曽根は今も長老として日本の政界に強い影響力を持つ自民党の政治家である。サッチャーレーガン、中曽根といえば誰もが知る「ネオリベ三兄弟」。そんなことは現代政治の常識だ。民主党の鳩菅は、中曽根や小沢一郎から政策をパクったに過ぎない。

だがそんな常識さえ「ss」は知らず、今日もまた小沢一郎の像を拝んで過ごしているのだろう。