kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「廣島に新型爆弾」と報じた朝日新聞記事を思い出したよ

人間は、なぜ時間が経てば必ずわかることを必死に隠すのだろうか。

おそらく、東京電力も政府も、昨日夕方の時点でこの事態を覚悟していたはずだ。

だが、最悪の大惨事が起きたことが誰の目にも明らかになった今になっても、まだテレビのコメンテーターは「何らかの爆発的事象」だとか「はっきりしたことはわからない」などと言う。

冗談じゃない。私が思い出したのは、66年前の朝日新聞が原爆の投下を「廣島に新型爆弾」という見出しで報じたことだ。当時の新聞はページを減らされていたせいもあって、その見出しは決して大きいものではなかった。

今回起きたのは、「絶対に起こらない」とされていたはずの原子力発電所の大爆発事故だ。ヒロシマナガサキの66年後、またしても日本は原子力の犠牲になったのだ。

敗戦によって君主制を捨て、軍隊も捨てた66年前と同様、日本は原子力発電の全廃を目指すという、180度の政策転換をしなければならない。東電をはじめとする10の電力会社も一度解体し、電力業界も再編しなければなるまい。

そんなことくらい、誰にとっても自明だろう。