kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東芝や日立に原発のコスト削減を要求した東電の悪逆非道を絶対に許すな!

今回の福島原発事故で何が腹が立つといって、東京電力(の幹部)ほど腹の立つものはない。

こんなことを書くと、「東電ばかり非難することは、政府や経産省の責任を免責することになる」とか、「原発を国営化して官僚に任せたって良くなるとは思えない」などとしたり顔で言う人がいるが、そういう人は、「資本(主義)の論理」の恐ろしさを理解していない。いかに政府や官僚が事なかれ主義であっても、彼らには「資本の論理」が働かない分、こういう危機において彼らがとる行動は、営利企業のそれと比べればよほどマシなのである。

私は別にマルクス主義者でもなんでもないが、人生のある時期に、危険性を持つ工業製品を生産するラインを持つ企業の経営者がいかなる論理に基づいて行動するかを身をもって知ってしまったために、東電のように、東芝や日立のエンジニアたちが設計した原子炉を運転して利益を上げてきた企業が、今回の福島第一原発のような事故が起きた時にどういう行動を起こすかは十分すぎるほど予測できたし、その悪い予測は自分でも怖くなるほど当たり続けた。これが資本の論理なのだ、との確信をますます強めた。原子炉を設計したエンジニアを抱える東芝や日立などの企業は、あそこまで悪逆非道にはなれない。自らは炉を設計せず、原発プラントを運転することによって利益を上げてきた東電だからこそ、あそこまで資本の論理をむき出しにした悪逆非道な行動をとるに至ったのだ。

こういう時には、いかな政府や官僚だって止め役に回る。だが、資本の論理は政府や官僚程度ではストップをかけることができず、行き着くところまで行ってしまった。もはや東京電力という企業は「社会悪」以外の何物でもないと私は認識している。

とにかく、あちこちから情報が入ってくる東京電力の悪逆非道ぶりには、頭に血が昇らずにはいられない。

たとえば、東電の幹部、確か副社長だったと思うが、「東芝や日立の設計する原子炉はオーバースペックだ、もっとコストを下げてもらわなければならない」などとほざいていたとのことだ。

そして、現在の原発事故の対応では、東電は自らが10%出資した「Jヴィレッジ」の客室を使わせずに鍵をかけてしまい、復旧作業に当たっている人たちを食堂に雑魚寝させているとのこと。現場で関電工の作業者を2〜3シーベルトの被曝をさせた管理のズサンさといい、放射性物質を大量に海に垂れ流した醜態といい、東電は日本の産業や日本に住む人々の生活に大ダメージを与え続けている脅威以外の何物でもないではないか。

ところが、「コストカッター」の異名をとる東電の社長は経団連の副会長であるせいか、経団連は政府に「東電ばかり悪者にするな。賠償は国で行い、東電を救済しろ」などと圧力をかけてきたとのこと。「盗人猛々しい」とはこのことだ。

こんな東電や電事連経団連、そして経団連とグルになっている電力総連及び連合を、絶対に許してはならない。