kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

事前に書かれた毎日新聞の記事の方が正確で、事後に書かれた産経の記事の方がデタラメという「怪」。

浜岡の次は、など - Living, Loving, Thinking, Again で、ゴロツキ新聞・産経のヨタ記事と毎日新聞山田孝男編集委員の記事が比較されている。


まず産経のヨタ記事。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/505752/

 そもそも浜岡原発に関心があったわけではない。2日に福島瑞穂社民党党首から「ぜひ浜岡原発を止めてくださいね」と迫られた際は「ヒャッハッハッ…」と笑ってごまかした。

 だが、首相は同日夕、福島氏から弁護士グループが浜岡原発差し止め訴訟を準備していることを電話で知らされる。「次のターゲットは浜岡原発だ」。やっと気付いた首相は、海江田万里経産相に浜岡視察を命じ原発停止に動き出した。

これは菅首相浜岡原発の停止を要請したあとに書かれた記事だ。


一方、毎日の山田編集委員の記事。

http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20110502ddm012070108000c.html

 4月28日朝、首相と関係閣僚が顔をそろえる「経済情勢に関する検討会合」で、出席者の一人が「浜岡原発中部電力)は止めるべきだ」と発言した。電気事業を所管する経済産業相は反論を避けた。その他の出席者も、不意の問題提起に応答をためらい、沈黙をまもった。議論は回避されたが、政府要人による浜岡原発停止要求は、この問題に敏感な霞が関と電力業界に強い衝撃を与えた。

 いま、政府は、福島以外の原発の制御は考えていないように見えるが、実情は違う。楽屋裏では、散発的に次のような会話が交わされている。

 「浜岡はあぶない」「そうは言っても、他の原発と区別して止める(法令上の)根拠がないでしょう」「予見しうる危険を防ぐのが政治では」「不用意に踏み込めば自治体を刺激し、全原発に波及して収拾がつかなくなりますぞ」−−。

 政府内でも、ついに浜岡原発停止論が広がるか、そうは問屋が卸さぬか、まさしく微妙な段階にさしかかった。

こちらは5月2日の記事。菅首相の要請の4日前だ。


どちらが事実を反映しているかは一目瞭然。なんと、事前に書かれた毎日・山田記者の記事の方が正確で、事後に書かれた産経の記事の方がデタラメだ。

目の前にある事実でさえ平気でねじ曲げる産経というのは、新聞の名に値しないだろう。少し前に使われた言い方に倣って、「新聞のような何か」とでも言うべきか。