kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

大規模停電のリスクは原発が最大

NHKの「週刊ニュース深読み」で、エネルギー政策の議論をやっていたが、議論を行う4人のうち、飯田哲也を除く3人が原発推進という人選がNHKのスタンスをよく表していた。

原発推進派の主張で特に笑ったのは2点。一つはいまだに「原発は低コスト」と主張していたこと。そんな嘘はとっくに化けの皮がはがれたものとばかり思っていたが、原発推進勢力の面の皮は、人間どころかどんな動物と比較しても厚いらしい。

原発のコストについては、たとえば「きまぐれな日々」にTBいただいた下記記事を参照。
ポスト・フクシマ 4: 反戦塾


もう一つ、自然エネルギーは変動が激しくて停電の原因になるというのだが、これは飯田哲也が笑いながら言っていた通り、今回の東電原発事故で、もっとも大規模停電のリスクが高いのが原発であることが立証された。飯田氏が反論する前に、私も直ちに「大規模停電を起こした原発を推進した人間がいったい何を言ってるんだ」と、テレビを見ながら爆笑していたところだった。

飯田氏は他にも、4年前の柏崎刈羽原発事故の件や、2003年の東電原発停止の例を挙げていた。これに対して原発推進論者の諸葛宗男が出した反例は、15年ほど前の神奈川県の気候急変に伴う停電だというのだが、ネットで調べても何も出てこない。出てくるのは24年前、1987年7月23日の首都圏大停電だが、突然の気候の急変ではなく、猛暑の影響ということになっている。

やはり、二、三十年遡っても、原発ほど大規模停電のリスクの大きな発電はないということになる。