kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「院長」氏の経歴は、東大工学部→東電福島原発→熊大医学部→開業医だった

「院長」氏の経歴について、id:deborarabodeさんから下記のご指摘のコメントをいただきました*1

deborarabode 2011/09/05 23:06
以下の点は、多分事実誤認されてるようです。


>高校を卒業して東電に福島原発の運転員として就職し、最低7年7か月働いたのちに東電を辞めて熊本大医学部に入学、卒業して医者になったことになる。


この小野院長が開業されている病院のページ
http://onodekita.com/
の 「職員紹介」の欄に詳しい経歴が出てますが、小野氏はまず東大工学部を卒業した後、東電に入社、暫く勤務した後退職し、熊大の医学部に入り直されたようです。
これだと、「有りがち」とは言わないまでも、納得し易い気はします(と言うか、高学歴者のある種の類型でしょう)。


ご指摘どうもありがとうございます。東電の福島原発で働いたあと医者に転進したという「院長」氏の経歴に偽りはなさそうですね。

前の記事を書いた後、『院長の独り言』のエントリをいろいろ見ているうちに、白血病に関してまともなことが書かれているエントリもあるのを見つけて、「院長」氏が白血病に関して無知なのではないかとの私の疑念が誤りであることがわかったところでした。しかし、知っていたのならなおさら、「院長」氏はなぜ、東電福島原発で8月に復旧作業に当たって白血病死した人に関して、あんな変なエントリを上げたのかと疑わざるを得ません。

職業上当然とはいえ、医学に関するまともな知識を持っているにもかかわらず、なぜあんなトンデモエントリの数々を上げたのか。特に福島に行ったことが原因で白血病で亡くなったわけでもない方に関するデマを撒き散らした件は悪質で、いろいろ考え合わせると、やはり知っていてデタラメを書いているのではないかとの疑いが拭えません。

というわけで、id:carechi1964さんに耳よりなお知らせです。「院長」氏が勤務している病院がわかりました。deborarabodeさんが上げて下さったURLからたどれます。熊本市の「小野・出来田内科医院」で、院長氏のフルネームは小野俊一氏ですね。


id:meditation2011さんから下記のコメント*2をいただいてますけど、「KAZU」さんとおっしゃる方が白血病を発病して急死された件に関する「院長」氏の記事を読んで、私は「院長」氏に対する信頼を完全に失ったことだけ申し上げておきます。全く信用できない人のブログ記事について議論する気力がすっかり減退してしまった次第です。

meditation2011 2011/09/05 19:46
まずは丁寧なご回答ありがとうございます。
そして私の至らなさをご指摘いただいて、まことにありがとうございます。
その上で、少々補記・反論させていただきます。
まずエセ科学批判クラスタとそれを批判した人云々のご指摘について、エセ科学批判クラスタを批判しているのは早川氏だけではありませんが、批判対象は菊池氏と彼を支持している連中です。


次に
>「お子さんの鼻血がストレスと断定されることに反発しているだけにもかかわらず、エセ科学批判クラスタによりカルトと断定され、嘲笑された」というmeditation2011さんの主張に関しては、URLなどのポインタを示して下さい。
ですが、
?発端経緯を追った批判クラスタ側によるまとめtogetter
 http://bit.ly/pKsEpy
?被害者の「死にたい」というつぶやき
 http://bit.ly/qWwHhI
?早川氏以外でこの経緯を追った方々の批判まとめtogetter例
 http://bit.ly/mVKK11
 http://bit.ly/qhGTuG
?被害者による今回の騒動総括ブログエントリー
 http://bit.ly/qQbHwk
以上がご参考になるかと思います。
なお、私はお子さんが鼻血と書いてしまいましたが、鼻血を出されたのは被害者の方のご主人でした。お子さんは完治してたアトピーが再発、ご自身は生理不順。そしてご家族全員下痢症状続いたと。お子さんの鼻血云々は世のお母さん方を代弁しての発言と。お詫びして訂正させていただきます。


さて、私がこの被害者に心情的に同調し、その上で小野先生のブログエントリーを見てコメントしたことは事実です。
しかし、私はこれはネット上のことで、実生活上はもっとトンデモがおきうるのでは?という点も併せて考えてきたつもりです。
江川氏の低線量被爆問題についての見解はあいまいに読めます。国のお墨付きを持ち出しても何の説得力はない、と書いている一方で、遠く離れた場所での鼻血や下痢も、内部被曝のためだと説明し、特定の酵素うんぬんを推奨し、雑誌等が低線量放射線で急性症状が出るような誤解を与え、エセ科学を肯定するかのような、と書いています。
その上でですが、なぜ実際に”かけはし”や野呂美加氏を名指しして科学的データの一端でも紹介し、批判しなかったのでしょうか?かけはし側を取材してるんでしょうから(というのは彼女に対する皮肉ですが)、例えばかけはしはすべて鼻血や下痢は内部被爆に起因すると言っているとかね。
菊池氏はそもそも上記被害者がその感想を述べるきっかけとなった自身のエントリーで、野呂氏らかけはしがECRRのバズビー信奉者であり、バズビー氏同様トンデモであたかも全ての鼻血や下痢が内部被爆によるものとしている、と一瞬とはいえ読まれかねない文章を書いている。
ちなみに江川氏のコラムとも何か同じような表現がちらほらありますね。菊池氏は遠く離れた場所の例を東京としているが、そこは江川氏はどことも書いていないですが。
http://bit.ly/oOw01X


そして実際にかけはしもEM菌も信じていない、しかし、孤立感疎外感を持っている人、あるいは地域社会、場合によっては夫婦間で神経をすり減らしている人はたくさんいますよね。
さらに腐った豆乳云々ですが、親がたまたま間違えたのか、そもそもかけはし側の説明に問題あったのか、これだけではあいまいで「腐敗した豆乳を与えてしまった親もいるようで」とある以上、伝聞なんじゃないの?と疑われてもしようがないと思うわけです。
先の菊池氏エントリーとの類似性はおいといても。
そして放射能よりこちらの被害が心配される、このようなエセ科学に引き寄せられた人云々言われても、「なんだ、(ジャーナリストである)江川氏もいい加減、豆乳なんぞよりもっと問題あるだろうに。急性症状が出るかどうかもよくわかっていないであろうに」と思う人が出ても当然だということをいいたかったのです。
何せ三田佳子氏はPRするわ、県知事は大田区の青果市場まで出張って安全性をPR。そして「食べて福島を応援しよう」と言われてる一方で、最近では福島の農家の婿と称する方のブログやZDFによるドキュメントで食物の暫定基準値に警鐘が鳴らされている、しかし、食べて応援しようPRに反発することがあたかも非国民であるかのような風潮を感じる人もいるわけですから。
いくら同列に論じても後者はトンデモ、と冷静に指摘されてもです。
http://bit.ly/pwaP9G
http://amba.to/qg65Un
http://bit.ly/mVrHYu
前者は、徹底的な情報開示と現在までにわかっている知見をもとに、とり得る最善の方策を追求することが求められるものであるのに対し、とご指摘いただきましたが、その現在わかっている知見と方策そのものを疑問視している人がいるんです。
ある意味科学なり医学の権威の失墜とでもいえる状況が生まれている。見解そのものがばらばらで、誰が悪いと言うより見解の違う専門家同士の具体策に向けての歩み寄りが見られないのですから。
バズビーや野呂美加も肥田舜太郎も、あるいは山下俊一や長瀧重信も、ついでに言えば木村眞三や児玉龍彦も信用できない人がいるかもしれない。


ですから、感じ方はさまざまだし、小野先生のエントリーのコメント欄にもあるようにそう感じてしまう人が出てきている以上、そういった弱者に寄り添うためにも具体的に反論なり、真意を伝えればよいじゃないか、と思う次第です。


しかし、小野先生の経歴は確かにすごいですね。ちなみに熊本市医師会で検索したら、確かに該当医院はありました。電話はしていないですが。
標榜診療科を見ると内科一般ですね。特に白血球その他一定の知見を持っているかは、過去ログあたってみるしかないかな?
ただ、レセプトオンラインについての作業環境について記載していたり、薬剤管理システムは導入している模様。PC関係好きなんだな。そういうドクターって結構多い。
おっと電子カルテも導入している。ダイナミクスか。これってドクターが開発した安いやつじゃなかったかな?まぁそんなに儲かっているイメージはないですね。