kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

中内功7回忌

今日、9月19日はダイエー創業者・中内功の7回目の命日。偶然下記の本を読んでいて気づいた。


沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上(集英社文庫)

沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上(集英社文庫)


またまた佐野眞一で、今年に入って佐野の文庫本を読むのはこれで7冊目(6作目)なのだが、なぜ読もうと思ったかについてはこの本の下巻を取り上げる時に改めて書く。佐野の代表作はなんといっても中内功の評伝『カリスマ』だろうと思うが、『カリスマ』にも書かれていた中内のエピソードがこの本にも出てくる*1

中内のダイエーが飛躍的に成長した一因に、牛肉の安売りがあった。中内は、オーストラリア産の仔牛を沖縄に運び入れて6か月間肥育し、それを神戸に出荷して大安売りしたのである。なぜ大安売りできたかというと、当時沖縄はアメリカの統治下にありながら準国内扱いとなっていて関税がかからないメリットがあったためだ。

今年は中内功が亡くなった2005年と暦が同じだから、3連休の3日目に中内は亡くなったのだった。中内が倒れたのは同年の8月26日で、倒れると同時に意識を失って以来、意識を取り戻すことなく亡くなった。ダイエーの地元で育った私にとっても大きなニュースだった。

6年前の9月19日はとても暑い日だった。あの3連休は中部山岳に出かけていたのだが、3日目、つまり中内の命日に下界に降りると暑くてかなわなかった記憶がある。今年もいつまでも暑いけれども、あの年もそうだった。最近、残暑が厳しい年が多いのは地球温暖化とは関係なく、周期性があるのかどうかは知らないが、たまたま太平洋高気圧の勢力が秋になっても強い年が増えているせいだろう。


なお、佐野の本は上巻を読み終えたところ。他に読み終えた本。


福島 原発と人びと (岩波新書)

福島 原発と人びと (岩波新書)

*1:上巻383頁