岩下俊三のブログ : 「増税」ってなんだろう?実態を具体的に
という書き出しから、河村たかしばりの「減税真理教」を説き起こすかと思いきやさにあらず。いつの間に「小沢信者」になったか、と驚くような記事が最近増えていたこのブログにしてはまっとうな記事だ。
国民を騙す為の合言葉「財政健全化」がどうして「増税」が前提とならねばならないのか、どうも合点がいかない。
誤解無いようにあらかじめいうと僕とか財務省とかの考えている増税とはすなはち「消費税」のことであり、僕は断固反対し財務省は是非やりたいというだけである。
法人税を上げると産業が空洞化する?
所得税を上げると働きたくなくなる?
なにを言っているのか僕にはぜんぜん理解できない。おそらく財務省の台本をそのまま棒読みしているマスコミの情報を鵜呑みにしているひとしか、そんな単純なレトリックの騙されることはないと思う。
これはその通り。
さらに不可思議なのは「増税するまえにやることがあるだろう」といってる行革ラッパ集団である。行政改革を公務員改革さらには公務員の人件費一律2割削減とか言っているミッチーの馬鹿息子である。
一律に公務員の人件費を下げたらインセンティブがなくなり益々行政の質が落ちるだけであろう。働かないひとや能力のないひとの高給優遇はやめるべきだが、国民のために働いているひとにはむしろ賃金を上げるべきだと思う。
無駄な天下り先の為の法人は無くすべきだが、必要な公共サービスは予算を増加すべきである。
これにも全面的に同意する。ついでに言うと、古賀茂明なる官僚が現在なぜあんなにもてはやされているのか、私にはさっぱり理解できない。原発問題ではまともなことを言っているようだが、古賀は安倍晋三がやろうとした「公務員制度改革」を著書で絶賛している人間だ。
おそらく貧乏人には所得税論議は「それほど」関係ないはずだ。「増税」によっていままで払っていた税金が年間一万円以上上がるような金持ちがいたら申し出て欲しい。
たぶんいないと思う。だから机上の空論はやめよう。マスコミ広報に盲従しったって何もいいことはない。
取り易い「消費税」を際限なく上げる陰謀に反対しよう。偽者「増税」論議に嵌らないよう気をつけよう。お互い貧乏人同士ではないか。
上記のように記事は結ばれる。もちろんこの結語にも同意するのだが、このブログ記事から一点抜け落ちているのは「金持ちへの課税を強化せよ」という主張ではないか。いや、記事にはその意味が込められてはいるのだが、もっと「金持ち増税論」を前面に押し出すべきではないか。下記の記事を読んでいてそう思った。
ニューヨークタイムズの話題論文を全文翻訳ーーロバート・ライシュ「没落した中流階級の再生なしにアメリカ経済は復活しない」() | 現代ビジネス | 講談社(1/5)